イギリスのトイレと日本のトイレ、視覚障害者にとって使いやすいのはどっち?
こんにちは。弱視難聴の奈良里紗です。
帰国して三日目の朝。
時差ボケなんでしょうね。夜中に思いっきり覚醒してしまい、夢の中では英語を話している、今日このごろです。
さて、このnoteでもよく書いているトイレの話。
視覚障害の人にとって、外出時の特になれない場所でのトイレは結構、重要な問題。
どこにあるのか?からはじまり、トイレの流すボタンの位置など、こまごまと地味に困るために、外出時にトイレにいかなくてすむように水分量を調整している人もいます。
特に、日本のトイレは多機能で複雑です。
流すボタンと緊急呼び出しボタンの場所、形、操作方法が何パターンもあるため、困ることが多くあります。
加えて、駅のトイレをはじめ、公共の場所でもウォシュレットの機能がついていることが多く、流すボタン以外のボタンが多くあることも混乱を招く原因になっています。
個室の照明が自動的についたり、トイレの流すボタンをおさなくても自動的に流れる機能があったり、音姫の機能なんかも日本独特の文化といえるかもしれません。
一方で、イギリスでは高級ホテルにいかないとウォシュレットがついていない!といわれるほど、一般的に普及していません。
私が今回、17日間の滞在でウォシュレットのついているお手洗いには一度も出会いませんでした。
そして、トイレの流すボタンの種類と場所も2種類ぐらいしかありませんでした。
基本的に、アナログなボタンをおす、あるいは、ボタンに手をかざすと流れるのどちらか。
流すボタンがどこにあるのか、あるいは、操作方法がわからないトイレにでくわすことはありませんでした。
当然、音姫なんかもありません。
緊急呼び出しボタンは、ボタンではなく、ひも状のものが天井からぶらさがっているようでした。
病院ではみかけましたが、ほかのお手洗いにはついていないようです。
イギリスでは、紙が高騰しており、トイレットペーパーが箱ティッシュのような形になっていて、1枚ずつしかでてこないところなんかもありました。
ちなみに、大学では成否用品を無料で配布していました。
これは物価高騰の影響により、生理用品を購入できない学生への配慮なんだそうです。
ということで、視覚障害の私視点でいうと、トイレの使いやすさは、イギリスのトイレ!
清潔さ、トイレットペーパーの紙のよさ、便座が温かいなどの機能は日本のほうがクオリティが高い!
ので、日本のトイレがもっとシンプルになったら世界最強なのでは?と。
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私は今年9月からイギリスの大学で特別支援教育の教員養成について研究をすすめる計画をしています。今回、改めて感じたのは、物価高騰の影響です。よりよい特別支援教育の実現のため、今後もこのような形で情報発信を続けてまいります。もし、よかったら私の研究活動の応援のため、記事を購入してくださるとうれしいです。いただいた資金は、研究活動のために使用いたします。
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