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霊山寺のバラ

奈良 富雄というとことにある霊山寺さんにお参りしてきました。 

この季節はばら園が人気です。 

元々このあたりは小野氏の土地だったようで、あの小野妹子の息子・小野富人が住んだと言われます。 

富人は古代最大の内乱「壬申の乱」に近江側(大友皇子側)についたために、戦争のあと一線から退き、この富雄の地で隠遁生活を送っていました。 

元々薬草などが生い育つのに良好な土地だったとかで、富人は薬草を作り人々に施すなどして暮らしていたそうです。 

そんな彼はいつしか「鼻高仙人」と呼ばれる仙人となり、時の天皇、聖武天皇の娘・のちの孝謙天皇の病気を癒すまでになりました。 

壬申の乱に参加した人が、天武天皇の玄孫にあたる孝謙天皇の病気を治したのですから、ほんとに仙人になってしまったのでしょう(^o^) 

娘・孝謙天皇の病気を癒やしたことに感動した聖武天皇は、あの行基さんに命じてここに寺を建立させます。 

これが霊山寺です。 

そして運命の人がやってきました。 

菩提僊那です。 

インドからやってきたといわれる菩提僊那は、あの大仏さんに魂を入れて開眼供養会の導師を務めたひとです。 

この地にやってきた菩提僊那は、お釈迦様が今も仏法を説くという霊鷲山と似ている!ということで、ここを「霊山寺」と名付けたそうです。  

そして菩提僊那は死後ここに眠りたいと欲し、境内にはお墓もあります。 


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