『1ヶ月書くチャレンジ』DAY21 | 地方移住はチャレンジばかりなんだろうな
生き方が想像していなかった方向に行く時は「チャレンジ」と呼んでもいいのかな。自分で100%決断したわけではないけれど、確実に生き方が変わることがこれから起きる。
それは「地方移住」。
ずいぶん前に移住について記事を書いていた。
夫さんの発案で、「子供をのびのびと育てたい」という理由から移住先のサーチがスタート。登山が好きな夫さんの北アルプスへの憧れから長野県に狙いを定め、コロナが本格化する前から移住フェアや移住を促進している施設に家族で足を運んでいた。
長野県か~。おじいちゃんの出身地ではあるけれど、その縁で長野に行ったことはないし、20代のころに何度かスノボで行ったくらいだな~…。でもおじいちゃんが作るおやきは大好き。とりあえず夫さんの愛読書の漫画『岳』を読んどきますか。
うぅ。感動。もう長野しか考えられない。。。
私と言えば「絶対移住したい!!」という明確な理由はなくて、ただ「家族は一緒だから」という理由で反対もしなかった。今住んでいる場所に執着する理由もないし、今の仕事への情熱は結婚出産でしぼんでいる。しいて言えば「新しいこと」を始めることにわくわくしていたので夫さんに着いていった。
「長野県の冬の寒さは半端じゃない」という情報から東京出身の夫さんと埼玉出身の私は冬のシーズンに長野に出かけて古民家の見学を始めた。雪、すごい。路面の凍結半端じゃない。実際暮らした時の私の運転テクに一抹の不安を覚える。
「どうせ住むなら古民家」だったのは新築を建てるようなお金も無いからだけど、古いけど住むことは「新しい体験」の家に住んでみたかったからだ。まるでとなりのトトロの世界で暮らすことに家族で憧れていた。そう、娘の最推しはトトロ。
何件も物件を見学し、長野県で出向いた地域は8つ。その中で一番最初に見学した築年数不明の古民家に決めた。当時2歳になりたてのムスメが物件の隅っこを指さして「あそこにトトロいる!」と言ったのも決断した大きな理由の一つだった。
購入してもうすぐ1年。購入後少し経ってから妊娠がわかったこともあり、移住は延期を決めた。まずは慣れているところで産んで、それから時期を考えようと。今年は緊急事態宣言が出ていた月以外は月1回1泊でこの家にも通って掃除やDIYを進めた。夫さんは子供部屋予定の部屋の畳を全部はがして全部一からひとりでフローリングに仕上げた。「こんな経験、古民家じゃなきゃ出来ない」ととても満足そうで見ていた私も嬉しかった。
私もこの家に来るたびに掃除をして、滅多に車が通らない近所を娘と散歩をした。見かけない顔だからかその土地に住んでいる人に色々話しかけてもらい「あそこに住み始めたらよろしくお願いします」なんて言うことも増えた。東京じゃそんな挨拶はまずしないし、誰が見かけない顔かなんてわからない。ムスメは行くたびに「あそこにトトロいた」と教えてくれ、秋にはドングリを「トトロにあげるの」と言って沢山拾っていた。
「生活するために働く」ことが今までスタンダードだった。一人暮らしも結婚してからも守りたい生活があったから「生活するお金を稼ぐために働く」ことをしていた。
でも、この田舎移住で「生きるために暮らす」ことにシフトしていきそうな気がしている。どう違うん?と言われると私もまだぽわっとしているけれど「お金を稼ぐ」ために働くのではなく「暮らす」ことを大前提として生きたいと思っている。もちろんお金は大切、重要、必須。だけどそこに固執せず、お金にはならないけれど暮らすためにするこまごまとしたことを淡々と季節に追われながら作業する。
きっとそんな暮らしにどこか憧れていたから、夫さんの移住への考え方に賛成して後押ししたのだと思う。
私の「チャレンジ」は自分で引き起こしたものではないけれどこれからの人生をまったく変えてしまう「チャレンジ」がこれから待っている。楽しみでしょうがないよ。
最後まで読んで頂きありがとうございます。夫さんが思う存分農業が楽しめるように私も好きなことでサポートしていきたいと思っています。頂いたサポートは今後の活動に充てていきます!