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【外見リスクマネジメント】敏腕広報コンサルタントと新卒ドタバタ広報の二人三脚珍道中⑦

この連載では、敏腕広報コンサルタント・石川慶子(いしかわけいこ)氏と、新卒ドタバタ広報だったならきちが二人三脚で一人前の広報担当者を目指し奮闘した日々を振り返りつつ、広報の仕事について紹介していきます。

連載最終回となる今回は、【外見リスクマネジメント】についてお伝えします。外見リスクマネジメントという言葉は、2015年3月に石川慶子氏が提唱したものです。

広報担当者としては知っておきたい外見に潜むリスク。社長の同行ショッピングやウォーキング講座などの体験談を交えて説明していきます。

■登場人物

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■外見リスクマネジメントとは?

2015年3月に石川慶子氏がRMCA(日本リスクマネジャー&コンサルタント協会)のプレスリリース上で提唱した考え方です。

「こう見えたい」と自分は思っているのに、相手からはそう見えない状況にあることを外見リスクととらえ、そのギャップを埋めるマネジメントです。

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外見の魅力と課題を発見する具体的なステップは以下の通りです。

1 .自分の姿を撮影して客観的に強みと弱みを考える
2 .自分がどのように見えればよいかイメージを作る
3 .現在の姿とのギャップを自覚する
4 .具体的な知識とノウハウを身につける
5 .どこから手をつけていくか優先順位を決めて実行する

引用:石川慶子公式サイト『外見リスクマネジメントとは

■社長の同行ショッピング

ならきちが会社員だったころ、石川氏とプロのスタイリストさんと共に社長の同行ショッピングを実施しました。

広報活動に力を入れることで記者会見や取材が増え、社長が撮影されたり人前に出る機会も増えたのです。

社長の外見から与えるイメージをより良いものにしたいと考えるようになり、プロのスタイリスト同行で社長の外見をトータルコーディネートしてもらうプログラムの実施に至りました。

同行ショッピングの内容
・美容院で髪形を整える
・スーツ購入
・ネクタイ購入
・革靴購入
・ベルト購入
・フォーマルスタイルの歴史や種類のレクチャー

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広報担当者として同席して良かったと思うことがあります。

ネクタイのゆるみを取材前に直すことや、靴とベルトの色が合っているか確認すること、取材時にジャケットのボタンを留めることなど、身だしなみを整える際にチェックすべきポイントが分かったのです。

一度プロの手でトータルコーディネートしてもらうことをおすすめします。驚くほど印象が変わりますよ!

石川慶子氏のコメント

・普段は着たい服を着れば良いですが、会社の代表として人前に出る場合の服装は「どう見せたいか」「どんなイメージを作りたいか」を念頭に選ぶ必要があります

・業界や職業によっても選ぶスーツが変わってきます。たとえば金融業界ならフォーマルなスーツが定番ですが、IT業界であれば少しカジュアルな印象がありますね

・イギリスでは靴とベルトがセットになって販売されています。靴とベルトの色は合わせるのがマナーです。他にもチーフとシャツの色を合わせるなど、様々な決まりがあります。スーツの歴史から勉強してみると面白いですよ

■ウォーキング講座

ならきちは広報担当者として知識を蓄えるだけでなく自分自身の身だしなみも整える必要があると考え、石川氏が主催しているウォーキング講座に参加しました。

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講座の内容
・自己紹介動画の撮影とセルフチェック
・ウォーキング動画の撮影とセルフチェック
・ウォーキングのレッスン
・スタイリストによる服装アドバイス

自己紹介動画の撮影とセルフチェックでは、目線がキョロキョロ動くことや、緊張して早口になってしまうこと、手がもじもじ動いてしまうことなど、仕草のクセが気になりました。動画で客観的に見て初めて気付くことができ、その後意識するきっかけになりました。

喋り方のクセも動画を見ることで自覚できます。ならきちの場合は「えっと」と「まぁ」が多いです。

ウォーキングレッスン時には自分の身体の歪みを自覚し、体幹の弱さを実感しました。正しい姿勢で過ごすことが健康にも繋がるのです。

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服装に関しては、良かれと思って選んでいたパンプスにNGが出て、自分では選ばないようなものをおすすめしてもらいました。改善後の自分のウォーキング動画を見たら明らかに印象が良くなっていて驚きの体験でした。

プロ目線での指摘をもらえる機会は貴重なのでありがたかったです。

石川慶子氏のコメント

・なかなか写真以外で自分の姿を見る機会はありませんよね。動画の自分を見てショックを受けるという人も多いです。動作があると自分の雰囲気が立体で掴めるので、一度1分間程度の自己紹介動画を撮ってみると良いですよ

・人は緊張していると必ずどこかが動いてしまいます。動かないでいる、ということは意外と難しいものなのです

・表情ももちろん大切ですが、服装は面積が大きいのでどんな服を選ぶかでその人の第一印象は大きく左右されます。第一印象を決める要素は服装と表情。覚えておきましょう

・女性の場合、人前に出る場合はヒールのパンプスを履くことが多いと思います。ずっと履いていると疲れてしまうので、移動中などはスニーカーを履き、ヒールは持ち歩くのがおすすめです

■最後に ~連載を終えて~

全7回の『敏腕広報コンサルタントと新卒ドタバタ広報の二人三脚珍道中』はいかがでしたか。

新任の広報担当者や、広報について何も知らなかったけれど興味があったという方の参考になれば幸いです。

私が何も分からない新社会人だったころから、石川さんと共に走り抜けてきた約2年間をギュッと詰め込んだ連載になりました。YouTubeも初挑戦で緊張しましたが楽しかったです。

特にベンチャー企業では、広報担当者は1人というパターンが多いと思います。誰に何を聞いたらいいのかも分からず孤独に悪戦苦闘している人もいるはず。

自分が得てきた知識や経験をどんどん公開することで、そんな方のお役に立てたら嬉しいです。

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石川慶子さんは私が広報パーソンとしても、女性としても、そして母としても尊敬する師匠です。

健やかに、しなやかに、自分らしく人生をデザインしながら楽しそうに働く。私の理想を体現してらっしゃるんです。

私もそうなりたいと心から思います。

そして自分を含め、そんな女性が増えればいいなぁと思います。

この連載はここで終了ですが、また今後もこのnoteで何かしらの発信をしていきたいと思っていますので、楽しみにしていてください。

ならきち

■本記事の内容を動画で見たい方は……

▼社長の同行ショッピングの内容はこちら

▼ウォーキング講座の内容はこちら

本記事は、石川慶子氏公式YouTubeチャンネル『石川慶子MT』のインタビュー動画を元に作成したものです。

『石川慶子MT』とは
参議院事務局勤務、映画製作プロデュース、広報PR会社勤務を経て、2児目妊娠を機に2000年に独立した広報コンサルタント・石川慶子が、母、女性、仕事人として自分をどうマネジメントしているのかを発信していくYouTubeチャンネル。MT=メディアトレーニング。

■関連リンク

▼広報コンサルタント 石川慶子 公式サイト

▼この連載の記事一覧


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