原作『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』を読んでたら不思議な縁を感じた話

『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』の原作をゲットした

手にとってみて、驚いたのは栞ではなく栞紐が付いていたことだ

活字がとことん苦手で映像化した作品しか本を読まない私だが

生まれて初めての経験だった

これは一般的には普通のことなのだろうか…

自分が社会から排除されている気分になってゾッとした

社会に馴染まなければと本を見て思ったのはこれが最初で、おそらく最後だろう


そんなことは置いておいて、重複してしまうが全く本を読まない私だが、

読まないが故に100ページ以上ある本は1日では読みきれない

ほとんどが100ページ以上あるだろうが、と心のなかにいる荒ぶれた私がつっこんだ

ハリーポッターを最初の40ページで諦めた女だ

あれは確か、小4だったと思う

母も兄も夢中になって読んでいたからそんなに面白いのかと思い手に取った『ハリーポッター 賢者の石』

分厚い本を持った自分が天才に見えた

そんなことないのに

本を開いた、初手

「字、小さすぎん?」

そういう幼少期を過ごして来たのだ

それで読み始めたハリーだったが、40ページ目にして同じ行を何度も読んでしまい、諦めた

完全敗北だ

それ以来、ハリーとは本の中で出会っていない

ちなみに、映画は全作視聴済みである

この間、久しぶりに見たら、昔は難しくて理解できなかった部分も理解できたのがちょっと嬉しかった

大人になれた気がした

もう十分いい歳した大人だが、

とにかくそんな私がこの本を1日で読み切ってしまったのだ

これは革命に等しい

幼少期の私を知っている人なら全員、口を揃えて「嘘つけ」と言うだろう

実際、幼馴染に言われた

しかしながら本当なのだ

びっくりするくらい読みやすく、びっくりするくらい声に出して笑っていた

無意識に笑っていたのだ、電車の中で読まなくて大正解だった


個人的に一番笑ったのは『櫻井翔さんで足がつった』だった

実はその当時のNEWS ZEROを見ていた

その当時、私は嵐ファンだった(大野担)

毎週月曜日は欠かさずNEWS ZEROがお決まり

もちろん、櫻井氏が試験を受けているところも見ているし、記憶にある

あの、ピンク色のジェットストリームのボールペンの真相に驚愕を通り越して大爆笑した

そう、私も購入した1人だったからだ

死ぬ気で近くの今にも潰れるんじゃないかと思うくらい客が入っていない文房具屋さんに行って購入した記憶がある

そして、学校でうっとりしながら「これ、翔くんとお揃いなんだ〜」と友人たちにお披露目した記憶もある

恥ずかしい、どうか頼むからあの時の友人がこの本とまだ出会っていないでくれと

もしくは、あの時のことを忘れていてくれと心の底から願いながら、今、あのボールペンの真実に向き合って、何ならどさくさに紛れて無かったことにしてやろうかと考えている次第である

同窓会がないのが唯一の救いだ

今ならはっきりと言える「これ、岸田さんとお揃いなんだ〜」と、

本当のことを教えてくれて感謝している

通りで成績も上がらなかったわけだとあの当時の謎が次々と解明されてスッキリしたので死ぬ間際に思い出してもきっと笑える


本当はどの章も語りたい気持ちは山々だが、私の無けなしの語彙力を総動員したとて、きっと伝わらないだろう

ネタバレになるのは避けたいし、自分の語彙力のなさを披露するほどバカでもないので、是非に読んでいただきたい

とにかく笑って人生について向き合うことができるから


もう一つ、、、この本の中で『波よ聞いてくれ』の鼓田ミナレと言う名詞が出てくる

たまたま『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』と、『波よ聞いてくれ』が同じクールでドラマ化された

不思議な縁だな、と思う

そして、両作が私の心の中にドンっと入ってきて、両作ともにハマった

これも不思議な縁だな、と思う

人生ってこういう巡り合わせが沢山繋がって成り立っているんだな〜とロマンチストみたいなことが頭に浮かんだ

本日、第7話。

この記事が参加している募集

#テレビドラマ感想文

21,558件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?