自分の身体を正しく知り、受け入れ、向き合うこと〜PMS(月経前症候群)、国際女性デーに寄せて〜
こんばんは、井上奈保です。
日付を越えて今日、3月8日は【国際女性デー】です。【国際女性デー】とは、1904年にニューヨークで婦人参政権を求めたデモを起源として、1975年に国連によって制定されたものだそうです。
今はジェンダーレスな時代ですが、まだまだ世の中への広まりが乏しい点は感じますし、身体的な違いはやはりありますよね。その代表的な一つとも言える【月経(生理)】。今日は、その月経に際しても様々な症状が見られるうちの一つであり、私自身が3年ほど前から向き合っている【PMS(月経前症候群)】について、触れていきます。
PMS:月経前症候群とはなにか
女性であっても大きな不調がなく過ごされる方は知らない方も多いかと思います。
【PMS(月経前症候群)】とは、【Premenstrual Syndrome】の略称。月経時ではなく、月経前の3〜10日間で続く精神的、身体的な症状をさすもので、月経開始とともにおさまったりなくなったりします。
精神的、身体的な症状によっては、人によってさまざまです。 私の場合は、気だるさなどの身体的な症状もありますが、精神面がかなり重く出ていました。不安感や落ち着きのなさが出てくると同時に、人に対する拒否反応が強くなります。人は、他人だけでなく自分も対象になるため、自分自身への拒否、自分の存在そのものを否定的に捉えてしまう状態となります。
症状が重いと、仕事を休んだり寝たきり状態になることも、人によってはあるようですし、実際に私も休みをとったこともあります。
先に書いたように、症状は人によってさまざまですので、気になる方は最後に参考サイトを載せますので、ご覧いただけたらと思います。
PMS(月経前症候群)に苦しんだ日々
3年前から向き合っていると最初に書いたのですが、PMSの症状が出たのがちょうどその頃でした。元々は、月経時に大きな不調を感じることはなく、それまでを過ごしてきたのですが、30歳を越えた頃から少し状況が変わってきたように思います。
初めは、少し身体がだるかったり、子宮の傷みが気になったり。婦人科を受診すると、どうやら通常よりも子宮が少し大きめらしく、そのため月経時の血液量は多く負担が少し大きいと言われ、ピルを飲むようになりました。正直抵抗を感じながらも、しばらくそれでやり過ごしていたのですが、数年経ち、精神面での不調が大きく現れだしました。
前述のように、とにかく人、他人への拒否反応が強くなり、他者の存在を近くに感じるだけで何とも言えない不快感や不安感が出るようになりました。それ以上に、自分への拒否反応がとてつもなく強く出るのです。他人であれば離れて一人でいれば良いのですが、自分を自分から離すことは到底できません。
24時間、言葉に表すことのできない、闇の中にある終わりのない渦をぐるぐると流され回るような不快感。頭の中で、自分自身の叫び声と爆音が飛び交うような、そんな状態。逃れる方法は寝てやり過ごすのみ。毎月必ず訪れるその日々が、私の中では正直とても恐ろしいものでした。
PMS(月経前症候群)への改善の取り組み
苦しむ日々の中で、さすがにこれは自分自身でなんとかしないといけない、と改善に取り組むことを決めて、先輩を通じて今もお世話になっている薬学の先生からの学びや、自分自身で調べて勉強したことを、生活に取り入れるようになりました。
具体的に取り組んでいることの一部は下記です。
・毎朝、白湯やホット青汁を飲む
・ビタミンB群の食品を意識して多めに取る※サプリメント含む
・カフェインをさける
・イソフラボンを意識してとる
・睡眠欲と食欲にあらがい過ぎずに、とる時はしっかりとる
大事なのは継続することなので、無理せずできることを取り入れてやっています。
そして、何よりも大事にしているのは、メンタル面における取り組みです。
それまでの私は、PMSそのものを“良くないものだから治さなければ”という考えでいましたが、そうではなく、“上手く付き合っていこう”という考えに変えるようにしました。
PMSも私の個性の一つ。無理にどうこうするのではなく、その自分を受け入れて、長い付き合いになるのだから、仲良くやっていこうと思うように、考え方を変えたのです。取り組み自体も大事だったと思いますが、その考えに変わってから、一気に状況が好転しました。
今では月経前後に違和感が見え始めると、“はーい、いつものがきたね、よしよし”と、子どもをあやすくらいの気持ちでゆったりと迎えられるようになっています。
さいごに
いかがでしょうか。今日の内容は【月経(生理)】に関するものではありましたが、自分を受け入れて、向き合ったり付き合っていくことに関しては、男女ともに変わりないものだと思います。
SDGsの目標の【目標3 すべての人に健康と福祉を】に【健康】というワードがあります。【健康】というと、怪我や病気をイメージする人も多いかと思いますが、【健康】とは何かについては、世界保健機構(WHO)憲章にこのように書かれています。
健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます。(引用:「世界保健機関憲章前文 (日本WHO協会仮訳)」https://japan-who.or.jp/about/who-what/charter/)
心の健康は、日々の中、人生において欠かせないもの。自分自身をよく知り、受け入れて、向き合い、付き合っていくこと。生きていく中で一番長く密接な繋がりを持っていくのは、自分自身だからこそ、大切なことと考えます。
年月や年齢ともに、これからも自分自身や取り巻く環境にはさまざまな変化があるかと思います。その時々、その変化を必要なあるべきものと捉え、変化があることは進歩や成長と捉え『さあ、次はどうやって付き合っていこうか』『どう対応していこうか』と、面白く楽しく過ごしていきたいものです。
そして、国際女性デーの今日。女性だからこその特性や特徴も大切なものと噛みしめて、自分を大事に、幸せを感じながら笑顔で過ごしたいと思います。
さいごまでお読みいただき、ありがとうございました。
参考サイト:https://www.otsuka.co.jp/pms-lab/about/pms.html#:~:text=PMS%E3%81%AF%E3%80%81Premenstrual%20Syndrome%E3%81%AE,%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%82%E3%81%AE%E3%82%92%E6%8C%87%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
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