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記憶の塗り替えでトラウマが消えた

25歳を過ぎるまで、昼寝が苦手でした。疲れている時、うとうと昼寝をしてしまうと、ハッと起きるとズドンと暗い気持ちになり、後悔の念でいっぱいになるのです。

人は、皆そう言うものだと思っていました。確かに時間を無駄に使ってしまったという後悔の気持ちを持つという点に共感を感じる人はたくさんいると思います。

けれど、私の場合、そういった類のものではなく深く後悔と深い悲しみのような気持ちにさいなまれるのです。同じような感情は夕暮れにもやってきます。

25歳の時、7歳年下の彼と付き合っていました。彼は、一人暮らしをしていて、とても甘えん坊でデートといっても、彼の部屋でゴロゴロ、そのうち、気持ち良さそうに昼寝をしてしまうのです。

最初、トラウマのせいで昼寝が出来ず、彼に話しているうちに、何故、昼寝が怖いのかを気付いたのです。

そのトラウマは、小さな頃の経験からだったのです。私が2、3歳くらいの時だと思うのですが母親が共働きをしており、いつも私が昼寝しすと、サッと仕事に出かけてしまうのでした。

私は、昼寝から覚めると隣りに寝ていたはずの母親がいなくて、寂しくて寂しくて昼寝を絶対しないで起きて見張っていようと思うのにいつも、いつも寝てしまいました。その時の後悔の念がずっと、後を引きずっていたのです。

夕方になると寂しくなるのも、私の場合、弟と夕陽を見ながら母を待った記憶がずっと心の中でトラウマとなっていたのです。

思い出せたことで彼に話すことができ、彼は昼寝と夕暮れの記憶を恐怖から幸せの時間に塗り替えてくれたのでした。

それ以来、私はお昼寝大好きですし、夕暮れを見て美しいと思うようになりました。この世の中から怖いものが2つ無くなったのです。

これは、とても大きな価値ある事でした。過去の自分に戻って原因を探して、新しい記憶に塗り替えていく。

何か分からないけど怖い、恐怖に感じる事があれば、何故怖いのか記憶をたどるのもいいかもしれません。信頼できるパートナーやカウンセラーさんに手伝ってもらって記憶の書き換えをすることは、その後の人生を生きやすくしてくれるかもしれません。

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