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世界を変える100の技術

こちらの書籍では2030年に向けて世界のライフスタイルを変革するであろう技術を紹介している。

実際に100の技術をIT、ヘルスケア、トランスポーテーション、セキリュティ、マテリアル&フード、エネルギー、ライフワークなどの各分野に分けて紹介している。


本来なら100ある技術の紹介や気づきを記したいところだが莫大な量になることは必須の為、自分が特に興味を抱いた項目を摘み食いしたいと思う。



①エネルギー分野

これまで世界の経済が発展してきた理由の1つに化石燃料が挙げられる。
化石燃料は安価で使いやすいエネルギーであるためだ。
だが近年地球温暖化や二酸化炭素などの問題から環境を意識した世界から国家へ波及し企業、そして国民への意識を変えようと躍起である。

SDGS17の目標の内「すべての人々が手頃で信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する」。
17ある開発目標のうちの1つでもある。


そこでカーボンニュートラルという言葉が登場。
二酸化炭素を排出するエネルギー源を使い続けることが難しくなってきた。

近年再生可能エネルギーや水素を活用して、既存の枠組みへの打破を狙おうと挑戦は日々行われている。

e-fuel
水を電気分解した水素と二酸化炭素を触媒反応で合成し、ガソリンのようにエンジンを動かす技術
再生可能エネルギーを利用して生成することで、二酸化炭素の排出と吸収を同じにする。
カーボンニュートラルの実現を目指す。
すでに販売され、走っている内燃機関を持つ車にも利用できることが多い。
自動車メーカーも研究を進めている。
当該燃料はガソリン燃料やディーゼル燃料に混ぜて使える為、二酸化炭素排出量を減らし、カーボンニュートラルに近づけることができる。

課題面としては1ℓあたりのコストが500円前後とガソリンの10倍近い。
いかにコストカットを図りつつ進めるが肝であろう。

今後の動向として、例えば自動車は2050年に向けて電気自動車の開発を加速させていくだろう。
しかし国民が一斉に電気自動車に乗り換えるかというとそうとはいかない。
そこでe-fuelが普及する事で、現在のディーゼル自動車→電気自動車の中間役となることが期待できる。
またメリットとして電気自動車と違って電気スタンドを建設せずに既存のスタンドを使用することができることもe-fuelのメリット特徴だ。


古着をバイオ燃料に

ジェット機の燃料はかねてから化石燃料を使用。
しかし二酸化炭素の排出をしてしまうために、対策として大豆やパーム油などを原料としたバイオジェット燃料が登場したが、食糧問題の視点から批判が出てきた。
そこで古着25万着から作られたバイオジェット燃料を積んだJALの羽田から福岡を結ぶ定期便が運行した。非可食の原料を使用してバイオジェット燃料を作れることが判明したが、マーケット開拓と原料調達の課題がある。


②ヘルスケア


ヘルスケアとitを結びつける応用技術が近年注目を浴びている。
例えば遠隔地からその道の専門の医師が機器を用いて遠隔治療や簡単に検査を行ったりセンシングやスクリーニングの取組みにも期待がかかる。

①国産医療ロボットヒノトリ

手術支援ロボットヒノトリが国産ロボットとして初めて製造販売承認を取得。
遠隔地から医師が治療を行うことができる。
医師の移動時間という障壁を崩すことかななりうるだろう。

②可食ロボット
人間が胃や腸で消化できるロボット。
すなわち食べられる素材で構成されたものをいう。
食品工場で使うロボットの一部を可食食材にすることで、万が一の異物混入を防ぐ。
さらに栄養カプセルのように、口から入り食道から胃へ移動し消化されるロボットもある。
所定の検査のために飲み込み、検査が終えた後は溶けるといった用途が考えられる。

③スマートコンタクト

人に装着させるウェアラブル端末の形としてメガネ、イヤホン、時計などがあるがコンタクトレンズ型は最も小型と言える。
普通のコンタクトレンズとしても使える。
超小型ディスプレイあるいはホログラムを使って視界に画像や文字を映すデバイスの開発も進められている。

活用方法としては目の動きから生体における健康状態を確認。
モノの輪郭などを強調することで医療用としつ転用。
ゆくゆくは大衆市民が使用できるように裾野を拡大へと進むと思われる。
個人的には視覚上で自分が行きたい場所が目の前でAR機能のもと、矢印として現れる。
地図をいちいち見るという煩わしい行動を排除できるというわけだ。
またインターネットを目の前で検索できたり、レビューを即座に目の前で確認できたり使い方は無限大である。

④MRNAワクチン
ウィルスのタンパク質をつくる
遺伝子材料の一部を注射

MRNAは感染症用ワクチンだけでなく、抗体医療をはじめとするタンパク質性の医療品にもとって変わるディフラプティブテクノロジーになるとの声もある。
このワクチンは従来のワクチンと比べて有効性が格段に高く、変異ウイルスが登場したとしても理論的に塩基配列を変更するだけで対応できる。
今後感染症用ワクチンはMRNAに取って代わられる可能性もあるという。

③IT

①AIによる文字起こし
AI、機械学習を使ったアプリやサービスは身近なところにある。
例えば1時間ほどの日本語音声を5分で文字起こししてくれるサービスも登場している。
文字起こしの利用者はオンラインセミナーの講義やラジオ番組、電話のセールス内容といった文字起こしに使われている。
今後翻訳による活用などにとつながるだろう。

④ライフ&ワーク

①配膳ロボット

労働力の不足に備え、顧客と従業員との社会的距離を維持する為に配膳運搬ロボットの採用が進んでいる。
実際にサイゼリヤや関西を中心に和食チェーンを展開するガンコフードサービスは京都市のお屋敷高瀬川二条苑にシャープ製のロボットを導入した。


⑤トランスポーテーション

①自動運転レベル3
高速道路で渋滞に巻き込まれた時に自動運転に切り替わるシステムが加速的に進化している。
ホンダは2021年3月に市販車としてレベル3アイズオフの自動運転機能を世界で初めて搭載した新型セダン(レジェンド)の販売を100台限定で始めた。
レベル3の運転終了の際に動画視聴の際でも、中断して運転交代のメッセージを表示する。


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