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フォトグラファー的・2020年のベストバイを振り返る

どうも、高橋直哉です。
主に東京近郊でストリートスナップと都市風景を撮っている者です。

滑り出しがだいぶ遅くなってしまいましたが、皆様2021年もどうぞよろしくお願いします。

日々、写真の事についてあれこれと綴っているのですが、写真と言えばカメラ、そしてカメラと言えばガジェット周りの話題も付いて回るもの。というわけで今回は少し趣向を変えて「2020年ベストバイ」を紹介してみようと思います。はい、今更ですね。大丈夫わかってます。

自宅時間増加によって皆様も色々と購入した品々があると思われますが、自分としては写真に関連したものが多かったわけで勿論そういったものを中心に、それ以外も少し含めて紹介出来たらなと思います。

少々長くなってますので、お暇な時や特定のプロダクトで気になっていたものがあれば是非見てやってください。

※「フォトグラファー的」とは銘打ってますが、写真に直接的に寄与しないものも含みますので、ご容赦ください。


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●小型大容量で安心感抜群のモバイルバッテリー:Anker PowerCore 10000 PD Redux 

所持しているiPhone8のバッテリーがだいぶへたってきたところに、Amazonで良きタイミングでタイムセールがやっていたので購入。重量約192gと軽量でPower Delivery対応というのが何よりの決め手じゃないでしょうか。2つのポートはUSB-CとUSB-Aです。

自分はこの形状そのものも魅力的で、PeakDesign Everyday sling 5Lの内側にあるサイドポケットに丁度収まるのがとても良いです(何を入れたらよいか迷うサイズ感だった)最新のAnker PowerCore Slim 10000 PD というスリムタイプと好みが分かれるのかなという感じはしますけどね。自分は携帯の他にカメラも持ち歩くことが多いので、せっかくなのでUSB-Cでカメラも充電できると良かろうという事で同社Ankerの3-in-1ケーブルをセットにして持ち歩いています(これは廃盤のようです) ※ AUKEY 3-in-1 ケーブル は取り扱いがありますが、持ち運び用に1.2mは長そうな気がします。

●複数のカメラバッテリーも効率よく充電:AUKEY USB充電器 ACアダプター 60W 6ポート

複数のメーカーのカメラや、同じカメラのバッテリーをいくつも充電したい時ってありませんか?特に撮影日の前日とか。USB対応のカメラ用充電器も増えてますが、それらを複数接続したい場合はこれがオススメです。AiPowerテクノロジーで、どの出力ポートにも適切な電流を提供して充電してくれます。

自分は、サードパーティーのデュアルUSB充電器を使って複数充電していたのですが、個数が増えると途中で落ちてしまう状態が頻発したため「これは電源タップ系のほうに問題あり」と見立てて購入。これが当たりで前述の問題が解決しました。
現在ではFUJIFILM(NP-W126S ✕4) RICOH GR3(DB-110 ✕2)モバイルバッテリー、といった感じで充電個数が多くなっても途中で落ちる事はありません。短時間で充電出来るわけではないですが、寝てる間に充電出来る安心感といったら。プライスレスです。

●新設計レンズとチルトパネル採用で死角無しのスナップカメラ:FUJIFILM X100V

FUJIFILM Xシリーズのカメラは、いわゆる一眼タイプの「Tシリーズ」レンジファインダータイプの「Proシリーズ」を軸にさまざまなシリーズがあるのですが、Xの始祖であり魂とも呼べるX100シリーズだけ使ったことがなく長年(買いそうになるので)見て見ぬ振りをしてきたのですが、2020年に満を持して五代目であるX100Vが発表になったタイミングで遂に手にすることになりました。

旧型X100Fから大きく変更になったのは「レンズ設計」と「セレクターボタンの廃止/背面チルト式液晶モニター(タッチパネル)の採用」でしょう。描写は海外のX-Photographerのサンプルを見てたから想定の通りで、開放からシャープでキレが良いです。逆光時の「味のある感じ」も残ってます。
どちらかというとセレクターボタンが無くなったことによる操作感を気にしていたけど、全然杞憂な感じですね。タッチパネルも普通に使えるし、何よりウェアラブルに常に身につけておけるカメラという感じでかなり持ち歩いています。ちょっと無理矢理だけどコートのポケットにも入るっちゃ入るのも良い。慣れすぎるとミラーレスですら重く感じます。

あとは何より、昨今の事情も相まって「外に出ること自体がセンシティブになりえる時代」において、小さいカメラはかなり重宝します。自分の場合、街中で写真を撮るのが主なので多かれ少なかれ人の目につきます。大きなカメラだと(あからさまで無いにしろ)怪訝な顔をされることもあるでしょう。いくら表現の自由があるとはいえ環境との成り立ちは意識せざるをえません。
人と人がリアルに接することを制限され、時には街に出ることすら制限される中でも写真を楽しめたのはX100Vがあったからこそと言っても良いかもしれません。今、自分の中でアツいカメラの1つです。

X100Vに関してはこちらの関連記事もよろしければ。


●手頃な価格でアーウィットの視覚が手に入る:FUJIFILM X100用テレコンバージョンレンズ

そんなX100Vはフルサイズ換算35mm(XF23mm F2)のレンズを有しているのですが、オプションで販売している2つのコンバージョンレンズをつけると、50mmと28mmの画角に拡張することが出来ます。

「28mmで小型のカメラ」であれば他にも選択肢があるはず(何とは言いませんが)でも50mmとなると話は別で、カメラを始めて初期によく使っていた画角でもあり、エリオット・アーウィットへの憧れもある(アーウィットは50mmを愛用してたはず)というわけでテレコンバージョンレンズをチョイスしてみました。

取り付けるとルックスこそスポイルしてしまいますが、絞り値もF2で変わらず、さらにはボケがとても美しいのが特徴で、AFへの影響もありません。大きさも一般的な単焦点に比べたら小ぶりなので、ちょっとした散歩でもカバンに忍ばせておけるのが良いです。
マイナスポイントは、取り付けがねじ込み式でやや面倒なのと(クリック式になると良いのだけど)構造のせいなのかチリの混入がしやすい点。あと角度によってはフレアを拾いやすい点でしょうか。これは個性とも言えるのですが、好き嫌いが分かれそうな感じがします。

とはいえ携帯性は抜群なので、最近ではこれらと一緒にGR3というセットが定番化しています。軽いは正義。

●必要な機能とコストバランスが最適:MAONO USBコンデンサーマイク AU-903

昨今の事情により、カメラ・写真業界でもこれまでリアルで行っていた写真展や写真教室などのイベントがオンラインで開催される形が浸透しつつあります。そこで求められるのが配信周辺機器の拡充です。

単一指向性のマイクを使う事で室内の反響音などの無駄な音が軽減されると、やはり聞き取りがしやすいです。声が聞き取りやすいと話の伝わり方も違いますよね。音声へ気を配る事は配信者としてのエチケットとも言える時代が来たのかも。

あと何気に重要なのはミュート機能。これはZOOMに限った内容かもしれませんが、自分が配信主では無かった場合にうっかりZOOMで音声をミュートしてしまうと、配信主側でしか音声ONに戻せないという仕様があり、ちょっと離席するときなど些細な場面で手元のマイク側でミュートを出来たほうが良いです。配信主にも手間かけちゃうので。

さらにもう一つ。このマイクには背面に出力端子がありヘッドホンを刺すとモニタリング機能が使えます。この機能により、発言してる自分の声がヘッドホンから聞こえてくるということで、無理に力んで話す事がありません。耳の遠い年配の方が大声で電話してるの想像してみてください。あれが無くなると思って貰えればわかりやすいかもしれません。

というわけで、ことオンラインイベントだけで考えると、このマイクには現時点で必要な機能が揃っているんじゃないかなと。これらの機能を備えたもっと高品質なマイクもあると思うのですが、事情があって急ぎで買った割にはまずまず当たりだったかなぁと思ってます。(※モニタリング時にホワイトノイズが出ますが受信側には聞こえません)「何かしらマイクあったほうが良いかな」とお考えの方はこのあたりを気にしてもらうと良いでしょう。

●抜群のフィット感と全部入り機能:Jabra Elite Active 75t

完全ワイヤレスは去年(タダで)手に入れたSONY WF-1000XM3があるんですが、音質とノイズキャンセリングは満足してるものの、ボディが大きく自分の耳には装着感がいまひとつ。それに加えて防滴仕様無しなもので、雨の日にうっかりポロリでもしたらと思うと使用頻度も低下気味。そんなわけで、持ち出すのはオーバーヘッドばかり…というところにちょうどAmazonのCyber Mondayでガジェット類が安くなってたので、ホイホイつられてポチってみました。

詳細スペックはオフィシャルで見てもらうとして。スポーツするわけでもないしIP57は明らかなオーバースペックなんだけど、コスパ良し燃費よし装着感よしで大変満足です。ノイズキャンセリングはアップデートで後付けなものの屋外で使用してもまずまずの性能。あとケースが小さいのも何気に良いです。こぶりのフィナンシェみたいなサイズ感で、撮影の時もポケットの隙間にねじ込めるのが気に入ってます。

●色彩の深みと視点の豊かさを堪能:Ernst Haas New York in Color, 1952-1962

Ernst Haasは1921年オーストリア・ウイーン生まれ。カラーフイルムを使った写真家の代表格として名前が挙がるうちの一人です。
彼には傑作と称される「COLOR COLLECTION」という写真集があるのですが、プレミア値がついてしまい中々手を出せず、他の写真集を買うか迷っていたところにこの新刊が出るということで情報を見かけた瞬間に即買いでした。

活気のあるニューヨークの姿と、対をなすように配置された何気ない風景の対比がとても面白く、何より「色への反応」が感じられて自分の好きな・撮りたい写真はこの世界の中に存在しているなぁとワクワクしながら見れる写真集でした。

コダクロームフィルムで撮られてるとどこかの記事で見かけたので、FUJIFILMのクラシッククロームが好きな自分には正にツボ。同じような色かと言うと違うんですが「色の方向性」は完全に自分の好みな感じです(FUJIFILMのフィルムシミュレーション:クラシッククロームはコダックの「コダクローム」にインスパイアされたカラーモード)

まだモノクロ全盛期で、カラーは技術的にも現像に課題が多かった時代にこの深みが出せた事や、写真そのものの視点には脱帽です。約70年前の写真という事を考えてみてください、この凄さがわかると思います。写真の数も170点以上とボリュームも多く見応えがあります。オススメです。



ということで長くなりましたが、ここまで見て頂いた方はお疲れ様でした。
これらを選定する際に他にも候補は色々あったのですが、やはり「作業環境や室内環境を向上するもの」が多かったのが印象的でした。これからもそういった買い物が増えるでしょうね(1月時点で、既に増えてる)

この中に皆様の気になってた品があって、少しでも参考になれば幸いです。

ではでは。

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