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写真集を構成する一柱


皆さん、こんにちわ。

7月になり本格的に夏がやってきましたね。早々に気温が40度を超えたと先日ニュースで放送していました。外は勿論、室内でも熱中症になりやすいので、水分や塩分補給を忘れずにしてください。

さて、ZINEの制作をしている今日この頃ですが、先月に行われたZINEフェス浅草にてある発見がありました。
「写真集は写真のみで出来ていない。製本方法や紙、デザインも内容と同じくらい重要」
私としては、イベントに行っていちばんの収穫はこれでした。
今までは、写真集を何となくで見ていることが多かったですが、ZINEの制作を決めてから内容はしかり、本自体の作りも見るようになりました。

主に写真集を探しに行く際は、銀座と代官山にある蔦屋書店に行きます。あそこには、森山大道、川内倫子など日本人写真家やブレッソン、ユージン・スミスなど海外写真家、著名な作家以外も多数の写真集があります。また、ZINEのような小ロットで製作されている物も多く取り扱っており、行ったことがない人にはぜひオススメします。

ほぼ毎週、お気に入りの写真集を探しに行ったりしましたが、全く飽きが来ず何度行っても新しい出会いがあります。スナップ、ポートレート、コマーシャル、ヌード、フード、ドキュメント、報道、建築などジャンルも揃っていないのを探すのが大変です。

そんな、素晴らしい空間の中に長くいると感覚がバグってきます。
「写真集を作るならこんな感じだな」と気軽に参考にしようとした本は、掘り下げれば掘り下げるほど到底気軽とは対局の存在であると気がつかされます。

写真集でいちばん重要なのは写真です。本としての形はあくまでも側の役目を担い、中身の写真で何を伝えたいのか、どんな表現をしたいのかで写真集の8割は構成されていると考えています。しかし、自分が知らない作家の写真集を手に取る最初の要因は本自体のクオリティです。本としての「第一印象」が手に取る欲求を刺激して内容を閲覧します。要は、手に取ってもらえなくては中身のクオリティ以前の問題なのです。

私の中で第一印象の基準になっているのが「インテリアとしてみれるか」です。
あまり日本では写真集含めアートをインテリアとして飾る習慣があまり浸透していません。観葉植物やインテリア家電は置いている人は多くても、アートを飾る人が友人に多くいると言ったひとの方が珍しいでしょう。

本もインテリアになります。意識的に配置するだけでも十分です。手に取って読むだけが、本の楽しみ方ではありません。邪道と言われたら、それまでですが王道の定義がないので知ったことではありません。

今までの話を書いていて、感じたことがあります。
「私は、写真集の内容より本としての形が好きなんじゃない?」
どんな製法で作られているか、デザインは?素材は?紙の匂い、厚さはどんな感じ?と内容を確認するまでの過程に多くの楽しさがあります。内容も勿論重要ですよ?じゃないと購入まで至らないのは確かなので。

ZINEフェス浅草では、その楽しさがあまりなかったです。
それが、良い発見です。
日本で大きな本の即売会はコミケ、文学フリマなどありますが、本自体は大体シンプルな中綴じか無線綴じです。利益のことや部数などを考慮すると恐らく正解の選択だと思います。ただ、面白くないんですよ。本自体のクオリティとしては。

前回の記事でTOKYO ART BOOK FAIRについて少し触れました。
あのイベントでは、写真、グラフィック、絵、デザインのクオリティもですが、本自体のクオリティが極めて高いです。去年、いった際にはとてつもない人混みでしたが、それ以上に見ていて楽しかったのを覚えています。

シンプルな中綴じや無線綴じがダメでは全くないです。その本を作る際に、クオリティの面で中綴じがベストなら大いにありだと思います。

色々と書いてきましたが、難しいですよね。
写真集を作ろうと思うとどうしても中身ばかりフォーカスされるじゃないですか。
それなら、側から作る写真集って面白そうじゃないですか?新しい本を作る際、内容も側も毎回すべて構成を変えてってなると大変じゃないですか、その時作っているベストであれば同じ写真を組み替えりするだけでも問題ないですよね?

と最近では考えるようになりました。
内容8割だが、私は2割にリソースを割く方が好きみたいです。写真作家っていうより、写真集作家を目指したいのかもしれませんね。

となると、自分が思い描く写真集を作れば良いだけになります。当たり前じゃんと思いますが、ここまで到達するためには固定概念に囚われていることに気づかないと抜け出せません。実際は、この考え方自体も固定概念なのかもしれません。逆張りではなく、自分の中で正当できれば何でも良いと思います。出版、利益のことを重視するなら難しいと思いますが、個人で作るなら問題ない気がします。
製作目標の一柱が決まりました。

noteで書くときは、最後に自分語りになってしまいます。これも好きで書いているので特に文句を言われないので心地いいです。アンチができないのは、まだまだ未熟な証拠ですね。

引き続き、制作頑張っていきます。

それでは、また。


P.S. 
少し前にiPad Air(M2)を購入しました。やっぱり購入してしまいました。めっちゃ便利。ただ、iPhoneやMacbookのFaceIDに慣れるとTouchIDがもどかしく感じますね。あと、届いていませんがキーボードも買いました。欲しいキーチャップのみ日本の代理店でSold Outの状態だったので、公式サイトで個人輸入するハメになりました。日本で買うより安かったけど、為替レートの影響で以前に比べると高いです。配列は初めてのUS配列です。慣れるまで手を焼きそう。。VIA対応なので何とでもなる気がしなくもないけど。メインは自宅で使用する際と、外にiPadを持っていくときのお供ですね。見た目、めっちゃ可愛いです。届いたらレビューしようかな。

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