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【フォトウォーク】バンコク近代化の足跡を訪ねて。

ワット・サケットやリトルインディア、ジャイアントスイングなどへのアクセスが便利でバンコク旧市街観光の起点となるMRTサムヨート(Sam Yot)駅。
僕が主催するフォトウォークでも同駅をスタート地点とするコースが多く、旧市街散策が好きな方にはおなじみの駅だろう。

駅前のサムヨート交差点から東西に伸びる大通りがジャルンクルン通りである。西洋人の要請を受け、ラーマ4世(モンクット王)の命により1862年から2年がかりで建設されたタイ初の車道であり、タイ近代化の幕開けとなる象徴的な道路といえるだろう。

ジャルンクルン通りは20世紀初頭までバンコクの目抜き通りとして栄えた。通り沿いには往時を偲ぶ豪奢で重厚な近代建築が多く残されている。

そしてもう1つこのエリアで近代化を象徴する場所として忘れてはならないのが、国鉄フアランポーン駅。ラーマ5世(チュラロンコーン王)の命により建設が進められ、1897年に開業したタイ初の国営鉄道である。(現在の駅舎は1916年に開業)

今回はMRTサムヨート駅から国鉄フアランポーン駅までタイ近代化の足跡をたどりつつ撮り歩きたい。

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