スタートアップの1人目PdMのリアル
こんにちは、Asobicaの山根です。代表の今田のnoteにもある通り、コンパウンドスタートアップとしての挑戦をしていくにあたり、プロダクトに関する発信を行っていきますので、プロダクトに興味がある方はご覧いただければと思います。
本日は、スタートアップにおける1人目PdM(経験談)についてです。
※ あくまで私の主観なので、組織によって状況は異なると思いますのでその点ご了承ください。
自己紹介
まずは簡単に自己紹介させて頂ければと思います。
趣味
趣味は登山やスキー・スノーボードなど、結果的に一年中週末は山にいることが多めです。最近、エンジニアの方と面談していて思うのは、エンジニアには山好きが多い気がします。ちなみに弊社VPoEの安達もその中の一人で、私が登山を布教しました。
一緒に山に登れるエンジニア募集中です。
テックブログもやっているので是非ご覧ください。
前職時代
前職では、モバイルアプリのエンジニアとしてSaaSの開発に携わっていました。特にiOSのアプリ開発(Swift)が得意です。
前職ではモバイルアプリチームに所属しモバイルアプリの0→1を開発しました。仕様の作成からアプリケーションの設計、デザイン実装まで全て任せて頂き、とても働きがいのある環境でした。設計もさほど練り込まずのリリースとなりましたが、今振り返ると少ないエンジニアとPMでアジャイルな開発ができていて、とても感謝しています。
現職(Asobica)
前職では、モバイルアプリチームは立ち上げ期でしたがプロダクトも会社もある程度成熟しており、もっと立ち上げ期のプロダクトでプロダクト全体を見たいと思い、Asobicaにエンジニアとして入社しました。
当時は、会社全体でも業務委託込みで20人くらいのフェーズで、コロナ禍だったのもあり、初日に出社したら誰もオフィスにおらず締め出されたのはいい思い出です。(今はちゃんと人がいます)
その後、1人目のPdMになるまでの軌跡をこの後のセクションで記載したいと思います。
PdMになるまで
エンジニアからPMへ
私が入社した当初のフェーズでは、6人程度のエンジニアが所属しており業務委託が中心でした。そのような状況下では正社員としての「意思決定」を求められる場面が多く、他のエンジニアの実装部分についても仕様を最終的に決める場面が多かったです。WBSを見て、CSやSalesと要件や仕様について議論するエンジニアというような感じでした。
1年程度はコーディングもしていましたが、大体エンジニアが10人を超えたくらいで、自分でコーディングするよりも他のエンジニアの開発がより価値を生めるようにした方が組織としてのアウトプットが大きくなると感じて、顧客や社内と要件の調整を行う業務にシフトしていきました。
個人的にはこの気づきが、プロダクトマネジメントの再発明だったように思います。
ただ、この段階ではプロダクトも未成熟でプロダクトバックログは顧客と握った項目(コミットメント項目)で満たされており、タスクの優先度はほぼ顧客に約束した項目をひたすらに作っていくようなフェーズでした。
また、顧客からの開発要望の問い合わせやスケジュール管理など様々なプロダクトに関する業務を行っていたので、ここではあえてPMと表現しています。「プロダクトに関する何でも屋」という方がイメージに近いかもしれません。
PMからPdMへ
組織が大きくなるについて、エンジニア組織だけではなくCS, Salesや顧客の数も増えることで、特定のCS, Salesや顧客の意見を聞いてプロダクト開発を行うことに限界を迎えました。
そこで、プロダクトの方向性を決めてプロダクトバックログの優先順位をつけたり、どのように顧客ニーズを発掘するのか、どのように顧客に価値を届けるかなどのいわゆるプロダクトマネジメントが必要になります。
また、マルチプロダクト化に向けて現在開発体制の再整備も行なっておりますので、その辺りの内容も今後発信していければと思います。
組織の成長とともに今まで行っていた業務を受け持ってくれる部署が誕生して業務を分担できるようになった結果プロダクトマネージャーとしての業務を行えるようになりました。
自分が思う1人目PdMに向いてる人
粘り強くコミュニケーションが取れる人
これは1人目に限った話ではない気がしますが、様々なステークホルダーが色々なことを言う中で、全員が納得する形での意思決定をすることは難しいです。しかし、特に初期のフェーズでは社内での納得感はかなり重要であり、なぜこのような意思決定に至ったのか、諦めずに粘り強くコミュニケーションを取れることが重要に思います。
CSやSalesなどのビジネスサイド、エンジニアやデザイナーなどの開発チームとこまめにコミュニケーションを取ることが苦でない方が向いていると思います。また、顧客要望の変化やエンジニアからの仕様変更の依頼など柔軟なマインドセットが求められました。
何でもやる覚悟がある人
スタートアップではPdMに限らない話かもしれませんが、いわゆる教科書通りのプロダクトマネジメントが最初からできるケースは稀だと思います。そのような中では、足りていないポジションについては積極的に自分から埋めにいくような動きをしていく必要があります。
PdMは何でも屋ではないという話ではありつつも、特に初期フェーズではまずは何でもやる気で入って、徐々に理想の組織にしていく動きが必要だと感じました。
最後に
ここまでお読み頂きありがとうございます。
今後、プロダクト開発のあれこれについて発信していきますので、よろしくお願いします!
(余談)
Xを始めましたので是非フォローよろしくお願いします
https://twitter.com/asobica_yamane
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?