おしゃれ泥棒

オトゥール演じる探偵の台詞に「射撃仲間でね」とある。おそらく、いや絶対に邦画ではお目にかからない台詞だ。銃の取り扱いに乏しい上に、このような犯罪コメディって例がない(俺が見ていないだけか)。
たとえばシナリオコンクールで、十分狙えるジャンルではないだろうか。
監督の「こう撮ってやろう」的なうるさい顔がない。きっとクルーの一番後ろの席で見ているのだと思う。
勘違いの監督だと、「俺の映画だ」とばかり前に出る。その癖、監督の名前より出演俳優を使って散々PR地獄。アダム・トレル氏の苛立ちも頷ける。
ウィリアム・ワイラー作品では同じオードリーの「ローマの休日」を見たことがある。
どうやら学ぶべきことはたくさんあるようだ。