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お金の価値が良く分からないインフレ国家

チリからアルゼンチン北部の街サルタまでバスで10時間。慣れたせいかバス移動の10時間が苦痛ではなくなり始めた。アルゼンチンは世界でも有数のワイン生産国であり牛肉消費国だ。ワインはメンドーサ産(アルゼンチン東部の街)が世界で流通するワインの70%を占めていると言われる。牛肉はスーパーで1㎏約300円で販売されている(日本だとアメリカ産で1㎏2000円ぐらいなので6分の1だろうか)

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メルカドで食べて600円ぐらいするので滞在中2日間は毎日自炊していた。牛肉の分厚さが肉好きの食欲をそそる。赤ワインで焼くとさらにジューシーになるのでおすすめ。

メルカドの肉。ステーキではなかったが3人分で約600円ぐらい。サルタは1時間で街歩きできてしまうぐらいコンパクトな街だ。

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アルゼンチンにもシエスタの文化があり日中のメインストリートは閑散としている。

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アルゼンチンは2002年の通貨危機により経済が破綻した。そのせいで貧困層が国民の30%にまで増えた。以来、アルゼンチンペソの信用がなくなり、米ドルの需要が増えた。(国民はアルゼンチンペソを使用し、国内の通貨は依然としてアルゼンチンペソ)なので街中に行くと、「カンビオォォォ!!!」と叫ぶおっさんが多い。

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✳︎スペイン語で両替という意味。

これが数年前だと銀行での正規レートより格段に良く、例えば1000US$両替したら100US$分のアルゼンチンペソが得するなんてこともあったようだ。現在は僕の経験上、150US$両替して10US$のプラスになるぐらい。それでもアルゼンチンではATM手数料が7US$発生するので+20US$ぐらいにはなる。US$の利用価値は高いと言えるだろう。

国民の平均年収が日本の半分ぐらいなのに350mlのコーラが日本より高いアルゼンチン。謎の経済市場だった。現地人に聞いてみたが、現地人の感覚からしてもアルゼンチンの物価は高いらしい。

暑い国で飲むビールは格別だった。

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