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原体験にこそ価値があるという仮説は旅を通して正しいと感じた

先日、8ヶ月の旅を終えて、無事に帰国した。まずは家族をはじめとする親族や友達に感謝だ。みんな背中を押してくれてクレイジーだとかバカだとか言う人は一人も居なかった。5年前に世界を旅することを考え始めてから僕は旅費と帰国後のライフマネーを貯めるために頭をフル回転させて行動してきた。

実は、旅に出て数日後に孤独を感じていた。慣れない異国で、言葉も通じない。しかも強盗にあった直後の夜なんて、想像できるだろうか。深夜の12時頃、帰国直前まで一緒に働いてた仲間に電話すると、普通に出た。僕はその何気ない一本の電話に今までの不安が払拭されたような気がした。

それからは順調に旅を続けて、インドを旅した時、僕の中で価値観が大きく変わった。僕の訪れる前のインドのイメージは「人がうざい」「嘘をつく」など全く良いイメージがなかった。でも実際はそんなことなかった。"イメージ”と”現実”は違う。それを感じれた滞在だった。

中東に飛んだら雰囲気は180度変わる。もちろん言葉も全然違う。ヨルダン訪問前に空港での爆発事件があったので航空券を捨てようとも考えた。でもそんなことしてたら旅なんかできないそもそも世界一周の旅に出る前にある程度は腹をくくってきた。リスクを最小限に、でもテロや犯罪に巻き込まれたらそれは運が悪かったと割り切っていた。しかしヨルダンではタクシーにぼったくられ、トルコでも怪しい男にぼったくられた。良いイメージがないかもしれないが、イスラエルはとても平和だった。ユダヤ人とアラブ人が上手く共存していて危ない思いをしなかった。

ヨーロッパはどの国も洗練されていた。特にポルトガルとエストニアはこの旅で住みたいと思った国だ。ポルトガルは気候が暖かく物価もヨーロッパの中では安めなので働けば全然暮らしていける。エストニアは隠れたIT大国で教育水準がとても高いと感じた。僕が感じるに英語が公用語ではない国の中で圧倒的に英語の通用度は高い。旅をするのにコミュニケーションで全くストレスがなかった。

アメリカは圧巻だった。全てが壮大。さすが世界の中心だ。世界の金融マーケットを牛耳るNY。IT産業の聖地シリコンバレー。グアテマラのコーヒーで世界で一番美味しかった。この旅を通して観光より様々な国でカフェを巡ってきたが、グアテマラコーヒーは絶妙な酸味とコクのバランスで僕のお気に入り。またスペイン語もこの国で少し勉強したおかげで南米の旅は問題なく楽しめた。

南米はやっぱりブラジルが僕のお気に入りの国。人が陽気で優しい。貧富の差が激しいので、強盗もよくあるみたいだが、気をつければ旅は楽しい。ヨーロッパの旅を終えて少し目的を失いかけてた今回の旅。何か目的をと思いついたのが各地で現地の人とサッカーをするということ。サッカーは国籍や場所を超えて全ての人を繋げる素晴らしいツールになった。もちろん僕の一番得意なことでもあって特にブラジルではかなりの頻度でボールを蹴った。

世界一周をした目的

僕が世界一周をした目的は大きく分けて3つある。一つは、世界のリアルを1ミリでも知りたかったから。至って単純だが世の中には自分のイメージで完結してしまっていることが多くある。でもこれって実際に見て感じることとネットでみるものは違うんじゃないかとずっと感じてきた。それを明確にしたかった。二つ目は今まで出逢った友人たちに会いに行くこと。お世話になったりした人は大切な友達だ。3つ目は世界一周を通して今後の生き方を考えることだった。

僕はこの旅を通して圧倒的な"生きることへの自信"を培った。

8ヶ月で30ヵ国を旅したわけだが、思ったよりデカくなかったと思う。今は日本で半年ぐらいバイトすれば1年ぐらい旅できる資金を集めることは簡単だ。誰にでも世界一周はできる。世界一周を3ヶ月でしてる人もいれば、4年かけて旅をしてる人もいたり。人生は様々。自分の思った通りに旅をすれば全て正解だ。

人生とは?を常に問い続けた旅

これは旅中常に自分に問いかけていたこと。日本で終電まで働いて翌日満員電車に揺られながら通勤する人も居れば、不動産や投資で一生働かなくても暮らしていける人もいる。僕は今でも働くことは人生の使命だと思っているけど、一方でそれが全てではないとも思っている。

インドで1kmを180円のために土砂降りの中必死こいて走るサイクルリキシャの老父がいれば、働かなくても生活ができるキューバみたいな国もある。働くの意味を考えられた旅でもあった。

旅は原体験にこそ価値がある

旅を通して特に感じたことは"旅は原体験にこそ価値がある"ということ。いくら観光地で観光しても残るのは写真という思い出だけ。現地で体験して経験したことは一生自分の財産となる。イスラエルは世の中のイメージと違って平和だったしインド人だって良い人が多かった。現地で体験することに意味はある。

やっぱり日本は最高な国だ。これは旅を終えた後に感じたこと。こんな恵まれた環境で育ってるんだから僕の周りの人達に全力で感謝しながら日々を大切に過ごしたいと思った。人生は一度きり。人間なんていつ死ぬか分からない。

明日人生が終わっても良いってぐらい毎日を全力で生きよう。

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