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【マガジン】アーサナ目的別解説〜リラックス編(from アーサナ手帳Level 1)〜

「ヨガは副交感神経を優位にしてリラックス効果があります。」
ヨガの効果を説明するときによく聞きく内容ですね。

確かに、多くの研究で副交感神経が優位になるという報告があります。
しかし、温泉と比較したり、マッサージと比較するものは僕は見たことがありません。
つまり、比較して他の方法よりも明らかに何かが優れているという解説はないのではないでしょうか。
そもそも、副交感神経はデフォルトですから、高ければ高いほどいいというものでもありません。

僕も実感として、ヨガクラスの後のリラックス感はマッサージや温熱などにはない、何ともいえない独特なリフレッシュを感じていました。

では、それは何だったのでしょうか?
ヨガによるリラックス効果のメカニズムは?
他にない、ヨガによる独特のリラックス効果とは何なのでしょうか?

今回は、ヨガの特にアーサナにおけるリラックス効果について検討してみたいと思います。

【リラックスアーサナとは?】

ヨガにはたくさんのアーサナがありますが、その中で特にリラックスを目的としたアーサナがあります。
まずは、それぞれを紹介します。

  • シャヴァーサナ:屍のポーズ

  • マカラーサナ:ワニのポーズ

  • バラーサナ:チャイルドポーズ

アーサナ手帳 Level 1 P.8 より

この3つは休息のポーズと言われています。
完全な脱力ですね。

ですから当然、副交感神経が優位です。
そして重要なことは腹式呼吸だということです。

自律神経では交感神経では胸式呼吸が、副交感神経では腹式呼吸が優位になることは有名ですね。
自律神経では副交感神経がデフォルトですので、腹式呼吸がデフォルトということもできます。
この呼吸様式に注目すると、胸式が特別だということがわかります。

何が特別な状態なのでしょうか?

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