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【予防運動日記】病気を治したいと、健康になりたいの違い

僕は理学療法士ですが、病院勤務の時は病気を治すという役割を持って仕事をしています。
病人が来るところが病院であって、病院は治療するところですから当然です。

今は、一般の方々を対象として健康になる、健康である方法を伝えています。
今の役割は健康になることや、病気にならないことです。
この二つの役割の違いは結構大きいと思っています。

  • 病気を治したい

  • 健康になりたい

病院にいって、健康になりたいので、健康法を教えてくださいと言っても「?」な顔をされるでしょう。
病名がつかない人は、病院の対象ではないからです。
ちょっと不調があってとか、違和感があって元気がないのですといっても、病名がなければ自分でなんとかしてくださいと言われるでしょう。

元気がないならフィットネスに行ったらどうですか?みたいな。
フィットネスは元気になるところですからね。

でも体調がすぐれない人が元気に振る舞うのは大変ですね。
それが難しいという悩みなわけです。

この場合は、健康を害している原因を見つけなければいけません。
なぜ不調が出ているかを明確にして、その原因を解消しなければ健康にはなります。
そしてそれは多くの場合が、偏った生活習慣です。

食事、睡眠、運動が大切と言われますが、僕はそこに姿勢が入るべきだと思っています。
そういう習慣を見直すことで、健康になれます。
つまり、そこは病院の仕事ではないので、他の専門家が必要なのです。

養生訓的な民間療法はありますが、科学的な視点で因果関係を紐解く専門家が。
僕はそれが予防運動アドバイザーだと思っています。
栄養や睡眠に関してはまだ僕も専門レベルにはありませんが、姿勢と運動に関しては専門家ですので、予防に運動をつけて予防運動を名乗っているわけです。

上記のロジックは、実は病院勤務の専門家、セラピストは気づいていません。
僕もそうでした。
病院の専門家は、「病気を治す=健康にする」だと思っています。
病気が治っても、生活習慣が治っていなければ、健康にはなりません。
病気は結果であって、原因ではありません。
その結果に対して対症療法をしているのが病院です。

先程の例えで示したように、病院に行って「健康になりたい」と言っても門前払いなのです。
病気を治す場所なので、、、。

だから、不思議なことですが病院の職員が不健康だったりします。
病気を治す場所ということは、健康になる場所ではないですから職員自体の健康だとは限らないのです。

  • 病院勤務の職員に肥満はゼロなのでしょうか?

  • 喫煙者はゼロなのでしょうか?

  • 痩せはゼロなのでしょうか?

  • 関節症は?

  • 腰痛は?

  • 不良姿勢は?

  • 悩みや不安を抱えている人は?

健康というのは、上記のものがない状態のことです。
でも、僕の経験上では、病院の職員は色々な不調を抱えていました。
その当時は僕自身も、、、。

健康でない人が病気を治すという矛盾。
医者の不養生、、、。
病気がないイコール健康ではありません。
それこそ、WHOの健康の定義を確認した方がいいです。
ヘルスリテラシーは医療者は当然高いですが、だから皆健康とは限りません。
特に心の部分は難しいですね。

健康な人を増やしたいのであれば病院にいても達成できません。
何度も言いますが、病院は病気を治す場所ですから。
僕はそこに気づいたので、医療の現場を出ました。
もちろん、医療の重要性は理解してますし、社会によって必要です。
時間があれば僕も病院勤務に戻りたい気持ちもあります。
病院で健康をもっと啓蒙してもいいと思っていますから。
病気治った後のフォローをもっと充実させた方がいいと思っています。

ただ、健康の人を増やすには病院ではなく一般社会で活動する必要があります。
社会に出て、病気の前の人たちに伝えなければ、予防医学は成し遂げられません。
僕の今の答えが予防運動ジム「UPRIGHT」です。

健康な人を増やす。
ならなくていい病気や障害を減らす。
これが「UPRIGHT」の使命です。
健康になりたい人を対象とした仕事をしたい専門家の方がいたら、ぜひ一緒に新しい仕事を世の中に作っていきましょう。

開業支援のパートナーシップとして仲間を募集します。

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