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予防運動関連まとめ

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予防医学を運動の側面から実現するのが予防運動療法です。予防運動の考え方や啓蒙のための記事を集めました。
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#ピラティス

【日記】ヨガもピラティスも色々な派閥があるという事実を知っておいた方がいい

どの業界にも派閥はつきものです。 コンセプトが違う。 どこに重きを置くかが違う。 人に多様性があるように、ある程度集まれば派閥になります。 政治も競技団体も、武道も宗教も、料理だって医療だって派閥、流派があります。 一つしか答えがないというのも逆に言えば変なものです。 しかし、多くの方は「ヨガしてるんだ。」とか「最近ピラティス始めてさ。」と流派ではなく、総体としての名称であるヨガ、ピラティスを使っています。 でも本当はそれヨガという名前のヨガじゃないかものかもしれません。

【臨床日記】レントゲンでもMRIでもなんともないのに痛くて半年間も動けなかった、、、

総合病院から、原因不明ということでたらい回しにされた方。 坐骨神経痛か、仙腸関節痛か、、、。 でも異常が何も見つからない。 痛み止めでひたすら耐えて半年かかってやっと動けるように。 今でも原因不明、、、。 でも長く座ってると痛くなる。 ピラティスなどをすると左右差がとても気になると。 こういう方に会うともっと早く僕に出会っていればと。 というか、もっと普通の理学的評価ができる臨床家を増やさないと行けないなと使命感に駆られます。 何のことはない原因は脚長差でした。 そう、

【臨床日記】変形性股関節症のアプローチにピラティスは意味があるのか?

先日いらした方はクリニックで変形性股関節症にとピラティスを指導された方でした。 デッドバクスやサイドライイングなどですね。 僕の見立てでの一番の問題はsway backでした。 兎にも角にも凄い不良姿勢でした。 歩行もまともに歩けていませんでした。 そこについて、そのクリニックのPTさんは何か言わなかったのかと聞いても、特にと、、、。 「姿勢が問題なんて!」と驚かれていました。 歩きも修正すると、「こうやって歩くんですか!」とこれまた驚かれ、、、。 こっちの方が驚く不良姿

【日記】スポーツの正しいは日常の正しいではない

先日、太極拳をされている方がパーソナルレッスンにいらっしゃいました。 太極拳では骨盤を後傾した姿勢が多かったので、それがいい姿勢だと思ってずっとその姿勢を意識していたら腰椎椎間板ヘルニアになったという方でした。 これヨガにもピラティスにも多いです。 「反り腰」だと言われた。 「立っている時には太もも引き上げて立つように」と言われた。 「お腹は常に閉めておくのがいいこと」と教わった。 本当に多種多様なことを皆さん運動指導者から言われています。 大切なことなので強調しておき

【ピラティス日記】なぜアセスメントが大切なのか〜お客様の声から〜

ピラティスやヨガを実践されていて、これから指導者としての道に進もうとされているクライアントさんから先日セッション中にコメントをもらいました。 その通りです。 この方の場合、脚長差がありましたので、補正をした状態でエクササイズをしないと代償動作が出てしまい、的確な体の使い方を習得することは難しいです。 でも、FRP(ファンクショナルローラーピラティス)のミドルインストラクター以外のピラティス指導にアセスメントはありません。 アセスメントとは、脚長差や骨格の特性、姿勢の歪みな

【啓蒙】姿勢セルフチェック;身体の歪みチェックをしてみましょう〜いつまでも若々しくいるために〜

中々普段の生活で気づかないのが自分の姿勢。 気づかないうちに姿勢の崩れは固定化されて、変形性関節症や円背など高齢者の典型的な姿勢に、、、。 自分はそうならないと皆が思っていますが、身近な円背の高齢者の方も同じくそう思っていた方々です。 いつまでも若々しい姿勢でいられるためにまずは自分を知ることです。 姿勢の歪みチェックをしてみましょう! まずは下のチェック項目に該当するものはありますか? チェックが多くつくほど身体の歪みや骨格に個性がありそうですね。 壁を使ってチェッ

【啓蒙日記】UPRIGHTのロゴが決まりました!来年に向けて研修制度をまとめていきます

来年、骨格アジャストから予防運動という新しいヘルスケアサービスの展開に向けてまずは、新しいロゴができました。 可愛い! そして親やすい! 素晴らしいデザインに惚れました。 骨格には個性があります。 その個性によって正しい姿勢や歩き方の正しさが決まります。 つまり、皆それぞれの自分らしい姿勢、歩き方があるのです。 画一的な正しさに合わせると個性を無視し、結果メカニカルストレスによって障害に発展します。 そういうことから起こる苦しみを世の中からなくすことが自分の使命だと思

【ピラティス日記】なぜピラティス指導はフォームローラーでいいという結論に行き着いたのか?

僕は現在ファンクショナルローラーピラティスというメソッドを作って、予防医学の実現のために全国に広めています。 元々ピラティスの勉強はポールスターピラティスという団体で取得しました。取得したのは2007年ですから、今から14年前ですね。その当時は、まだ理学療法士でピラティスを実践しているという人は少なかったので未知の世界でしたが、直感でこれはきっと役に立つだろうと思っていましたので、今ではあの時に決断して良かったなと思っています。 さてピラティスの指導には、マットエクササイ

【症例紹介】重心の位置を修正するだけでここまで変わります

同じ日のパーソナルレッスンの前後の違いです。実際は、問診などのアセスメントが中心ですので、エクササイズなどはほとんどしていません。 ご本人の現状を把握して、理解してもらい、自覚してもらって上でどこを修正すべきかを歩行の修正を通して感じてもらったときの動画のスクショです。 どこが違うかわかりますか? どっちが今までで、どっちが修正歩行でしょうか? 左が来店時で、右側がアセスメント後の修正歩行です。 明らかに右の方がいいというのは分かってもらえると思います。 外側スラ

【日記】ピラティスって何が特徴なのか?

ピラティスというエクササイズの目的は、姿勢改善や動きの効率化、関節などに負担のない動きの獲得、そしてリハビリテーションのような機能改善などであり、一般的にはマットエクササイズと機器を用いたエクササズに分けられます。 もともとダンサーに支持されて、ダンスの基礎的な体作りや、怪我からの復帰のためのトレーニングとして発展してきましたが、考案者であるジョゼフ氏は人類の健康を常に念頭に置いていたのは間違い無いでしょう。 養生訓的な事を記していることから、少しお節介な、でも言わずにい

【紹介】予防運動サークルについて

noteでは、ブログ以外により近いコミュニティーとしてサークルという機能があります。※サークルについてはnote公式の記事へ。 僕は「予防運動サークル」を主催しています。目的は、運動を通して予防医学を実現することです。 プランは「ヨガ」、「ピラティス」、「フィジオ」の3つです。まだそれぞれに分かれるほどの人数ではないので、基本的に分け隔てなく同じ内容をシェアしています。今後増えてきたら、それぞれの特色を出した企画をするかもしれませんが、今のところは垣根なしです。自分に一番

運動以前の段階の人、、、結構多い気がする〜不器用は障害へつながる〜

スポーツしているんですけど「脚が痺れるんです、、、。」「膝が痛いんです、、、。」。様々な悩みにを持った方が相談に来られます。 体の状態を見させて頂くと、体の歪みや硬すぎる胸郭、時には血圧が高すぎ、めまいもある、、、。 えっと運動以前の段階として、硬すぎですよね。というか血圧不安定ですよ。というかめまいは対応した方が、、、。体の不調は年齢的にしょうがないという感じで放置し、スポーツに興じてあちこち痛くなっている。 もう少し体の声を聞かれた方がいいなぁと思います。 という

自分を知らないのに自分を制御することはできない;ヘルスプロモーションに繋がる今後の医療のあり方

ヘルスプロモーションという概念を知っていますか?WHOが定義している概念です。 定義は「人々が自らの健康とその決定要因をコントロールし、改善することができるようにする過程」とされています。 公衆衛生が概ねの成果を上げあた今、WHOは健康を自らコントロールすることの重要性を啓蒙しています。 【自分を制御するには何が必要か】健康に関して、自ら意思決定をして、管理するには何が必要なのでしょうか? 僕は「自分を知る」ことだと思っています。 それは遺伝子的な素因であったり、骨

クイズ!答えて学ぶ姿勢クイズ4問

    ※ 2019年の健康フェスタ(八王子市)での講座内容に加筆しシェアします。 正しい立位姿勢に関係するクイズに答えながら、姿勢について学んでみましょう。 スクロールすると直ぐに答えが出てきてしまうので、問題のところで止めて、ゆっくりとスクロールして下さいね。 【問題1】  答えは、、、 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「 × 」 顎を引くと「TCH:Tooth Contacting Habit(歯列接触癖)」にな