見出し画像

【ピラティス日記】なぜピラティス指導はフォームローラーでいいという結論に行き着いたのか?

僕は現在ファンクショナルローラーピラティスというメソッドを作って、予防医学の実現のために全国に広めています。

元々ピラティスの勉強はポールスターピラティスという団体で取得しました。取得したのは2007年ですから、今から14年前ですね。その当時は、まだ理学療法士でピラティスを実践しているという人は少なかったので未知の世界でしたが、直感でこれはきっと役に立つだろうと思っていましたので、今ではあの時に決断して良かったなと思っています。

さてピラティスの指導には、マットエクササイズとイクイップメントのエクササイズがあります。

僕はコンプリヘンシブコースだったので、全てを習いました。

資格を取得後は実際にクリニックにリフォーマーというイクイップメントを設置して臨床でも活用していきました。

独立後もイクイップメントとマットエクササイズ両方のクラスを設定して、いわゆるピラティス指導の経験を積んできました。

ではなぜフォームローラーを用いたピラティスをまとめそして広げているのでしょう?マットやイクイップメントで十分ではないのでしょうか?

経験を積んでくるとマット、イクイップメントそれぞれのデメリットに気づいてきます。

【マットエクササイズのデメリット】

・地味で分かりにくい。
・簡単でレパートリーが少ない。
・楽しくない。
・強度が高い。
・代償動作が起きやすい。
・臥位で行うエクササイズが多すぎる。

【イクイップメントエクササイズのデメリット】

・基本パーソナルなため高価であり一般の方が受けられない。
・自宅で復習できない。
・グループレッスンができない。
・歩行に繋がらない。
・場所を取る。

そういうデメリットに気がつくと、もっといい方法はないものだろうかと自然に考えるものです。

そうしたら、補助具として人数分揃えていたフォームローラーが目につき、気づいたのです「これでクラスをすれば全てのデメリットが解決するのではないか?」と。

マットエクササイズの中で、時々フォームローラーを用いることは今までもありました。しかし、イクイップメントのエクササイズまでは代用していませんでした。そこで、マットだけでなく、イクイップメントのエクササイズもフォームローラーでできないか試したところ、結構の数が代用できると分かったのです。

そして、ピラティス自体のデメリットである、臥位の運動が多く歩行に繋がらないという最大の問題を解決するために新しいエクササイズも追加して出来上がったのがファンクショナルローラーピラティスです。

先日も、ある団体のピラティス資格を取得された方から、同じように指導の中で、それぞれのデメリットが見えてきたと、そしてアセスメントもあり、一番多くの方にピラティスの良さを伝え、自宅でも実践してもらえるファンクショナルローラーピラティスを学び直したいと連絡が来ました。

そうなんです、ピラティスを現場で教え始めるからこそ見えてくる問題を解決したのが、ファンクショナルローラーピラティスなのです。僕も同じことを考えたからまとめたわけです。

ファンクショナルローラーピラティスは、ピラティスの団体の垣根を超えて、どなたでも学び直しができます。臨床でクライアント様のためにピラティスを届けるなら、今一番効率が良く効果的なものだと自負しています。ピラティスインストラクターにこそ学んで欲しい、それがファンクショナルローラーピラティスです!

よろしければサポートをお願いします。私自身ではまだまだ微力です。当たり前の選択や情報を得ることができていない方々に、予防医学の視点で、知らなかったことで損した方を少しでも減らすよう、有益な情報を発信していきます。皆様の応援を励みに、より精進して行きます。応援ありがとうございます。