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【ピラティス日記】なぜアセスメントが大切なのか〜お客様の声から〜

ピラティスやヨガを実践されていて、これから指導者としての道に進もうとされているクライアントさんから先日セッション中にコメントをもらいました。

「今もピラティスをイクイップメントで指導してもらっているのですが、今日のアセスメントの内容がないと意味ないですよね、、、?」

コメント

その通りです。
この方の場合、脚長差がありましたので、補正をした状態でエクササイズをしないと代償動作が出てしまい、的確な体の使い方を習得することは難しいです。
でも、FRP(ファンクショナルローラーピラティス)のミドルインストラクター以外のピラティス指導にアセスメントはありません。

アセスメントとは、脚長差や骨格の特性、姿勢の歪みなどを検査することです。
これはピラティスに限ったことではなく、病院で提供されている運動療法も、トレーナーによる運動指導も全てについて当てはまることです。

本来は、クライアントさんを把握するためにアセスメントが必要で、その個性や条件を考慮した、または補正した状態でエクササイズを行うからこそ意味があるのです。

例えば、脚長差があるのに、リフォーマーのストラップの長さが左右一緒というのはいいのでしょうか?
差があるならストラップの長さも変えなければいけません。
でもそれはアセスメントをしていないと考慮することはできません。

実際、理学療法士が提供している病院の運動療法でも、骨格特性は見ていません。
そうすると、例えば股関節の伸展ストレッチをする場合、前捻角という大腿骨のねじれ角度を考慮しないと、的確な股関節の位置は決まりません。
場合によっては、外旋筋のストレッチと言われている、あぐらでのストレッチが禁忌の場合もあります。
でも、その骨格評価はしていないので、基本的に現場では患者さんは皆同じ骨格という前提で運動指導をしています。
由々しきことですが、残念ながらそれが現状です。

今回のクライアントさんは的確にそこをついてきました。
とても明晰な方だったので、この問題点にすぐ気付かれたのです。

僕のこのことは10年伝えていますが、いまだに現場は変わりません。
繰り返しますが由々しきことです。
運動指導者は的確な骨格特性や姿勢評価をした上で運動指導をするべきです。
僕ができることは、その事実を知っている仲間を増やすことです。
今、この技術を学べるのはファンクショナルローラーピラティスのミドルコースと、予防運動アドバイザーのSTEP 1と、脚の長さコーディネーター、またヨガでもアーサナアナトミカルアプローチのアセスメントWS で学べます。
運動指導者は知らないでは済まされないですよ。

よろしければサポートをお願いします。私自身ではまだまだ微力です。当たり前の選択や情報を得ることができていない方々に、予防医学の視点で、知らなかったことで損した方を少しでも減らすよう、有益な情報を発信していきます。皆様の応援を励みに、より精進して行きます。応援ありがとうございます。