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予防運動関連まとめ

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予防医学を運動の側面から実現するのが予防運動療法です。予防運動の考え方や啓蒙のための記事を集めました。
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2020年11月の記事一覧

【紹介】何を学べばいいのか迷子になっているインストラクターへ〜比較解剖学のススメ〜

今日パーソナルトレーニングにいらしゃったインストラクターの方も、ご自分の体の不調の原因が分からず悩まれていました。 結局は脚長差と前捻角という骨格特性が一番影響が大きく、補填によってかなり歩容は改善し、これから修正によって不調は取れると思います。 さて、多くのインストラクターの方が解剖学の勉強をしています。最近では脳科学や生理学の勉強も医療者並みにされている方もいいですね。 でも、でもです。それがトレーニングや運動指導に直接役に立つのでしょうか?不調を持ってこられた方の

比較解剖学からみたヒトの特徴〜ヒトの機能の意味を探る〜

解剖学はカラダの地図だと思います。そして、その解剖学は医学の基礎であり、理学療法でも運動指導でも、羅針盤として必要不可欠なものです。 しかし、その解剖学ではその事象を把握することはできても、その事象の存在意義や役割までは導き出しません。 例えば、大腿骨の前捻角が20度前後という構造は把握できても、なぜ20度前後なのか、その意味が何なのかまでは示してくれないのです。 例えば運動指導やリハビリテーションを担う上で、「正しい姿勢」や「正しい歩き方」など、「正常」という名の「正

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厄年から予防医学を考えてみる

「厄年」とは日本に古くから伝わるいわゆる言い伝え、風習で、ある年齢になると厄災が多く降りかかるから注意せよというものですね。 先ずは年齢を見てみましょう。 厄年一覧(日本国内の一般例)前厄・本厄・後厄  男性24歳・25歳・26歳   41歳・42歳・43歳   60歳・61歳・62歳 女性18歳・19歳・20歳   32歳・33歳・34歳   36歳・37歳・38歳 死亡数や死亡率で言ったら高齢者になる程高いものなので、この厄年とは相関は無いでしょう。 年齢別の疾患

アーサナ実践中の手首の痛みについての調査開始

アーサナの練習中に手首が痛いという話は結構多いのです。 僕が昔イベントクラスの参加者を対象としたアンケートでも1位でした。でも手首が痛いっていうのは、実は珍しくて、医療ではGymastic's Wrist と言われています。 ヨガのアーサナは、体操選手並みに負荷がかかっているということですね。確かに、アクロバティックなものは体操ですよね。 【先ずは実態調査】このヨガで多い痛み、つまりは障害についてまずは実態調査を行いたいと思いました。そこで、アンケートを作成しましたので

下を向かなきゃ健康になれる!下向き過ぎ現代人への問題提起

怪しい健康本のタイトル見たいでしょ(^^) でも本当に下を向いていることは体を壊すんです、、、。 【顎関節症】顎関節症は1989年の厚生省健康政策局歯科衛生課の報告と、2006年の厚生労働省医政局歯科保健課の報告を比較すると、15-34歳における関節雑音(口の開閉時に音がする)の発生率は約5%から約30%に増えています。 生活の変化が大きく影響を及ぼしているでしょう。 僕は特に下を向くことが危険だと思っています。こちらの記事も参考になりますので読んでみてください。こち