第2回 北条氏の台頭と執権政治 その1
頼朝は1199(正治元)年の正月に53歳で死去した。落馬が原因とされているが詳しい死因はわかっていない。この後を継いだのは、頼朝の嫡子であった源頼家であった。頼家は頼朝同様、将軍専制政治を展開しようとした。これに反発したのは、頼朝以来の御家人たちである。彼らは若輩の頼家が強大な権力を握ることを歓迎しなかった。頼朝の死後3ヶ月後、北条時政らは頼家から訴訟の判決権を取り上げて頼家の専制を抑え、御家人の代表者13人からなる13人の合議制を開始した。
この中心となったのは頼朝の妻、