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心の「幸福」と「活力」が今後の社会を元気にする


今回、「日本保健福祉学会」という
社会福祉を学問とする学会のロゴマークを制作させていただきました。

この「日本保健福祉学会」の創始者は、ポリオ生ワクチンの日本導入にかかわった重要人物の一人「平山宗宏」という小児科のドクター。
医療・保健・福祉の重要性だけでなく、それらが統合するような「保健福祉学」という学問の構築に向けて、この学会が作られたとのことです。

さて福祉とは何か?
元は「幸福」を意味する言葉ですべての人に最低限の「幸福」と「社会的援助を提供する」という理念を表す。と定義づけられています。
主に、子供や高齢者。生活困窮者、心身に障害等があり支援や介助を必要とする人へ向けて不自由ゆえに体感できていない「幸福」をサポートしてあげることとも言えます。

実際、学会の活動としても、セミナーや学術発表のほか、片腕がない肩でも演奏できる「片手リコーダー」を開発したり、「社交ダンスができる車椅子」の開発など、一般の人と同じ「幸福」を体感してもらう。という活動を行なってます。



従来、私たちデザイナーが業務で必要とされる、ユニバーサルデザインの概念とは、「年齢や能力、状況などにかかわらず、できるだけ多くの人が使いやすいように、製品や建物・環境をデザインする」という、
不自由な人が不自由を感じないようにするという考えに対し、さらに福祉の概念をデザインに取り入れることで、より「幸福」を感じるためには何ができるか?
さらには障がいを強さに変えるほどのデザインとは何か?というアイデアをも生み出してくれます。

また、この学会で重視されているのが「ウェルビーイング (Well-bieng)=幸福感」と「エンパワーメント(empowerment)=湧活」
言うなれば、「皆が心も体もハッピーに。そして夢や希望を持って活力を沸き立たせる」
このコミュニケーションによる心の「幸福」「活力」という考え方は何も、社会福祉の中だけではなく集団や組織で活動している我々社会人にも当てはまる考えで、業績の売上や利益やプロジェクトの成功だけではなく、企業や人間の成長に絶対的に必要だと感じます。
商業デザインという事業戦略をデザインしてきた自分が、新たに目指していきたい「福祉」を視野に入れたデザイン。
そして、心や身体の「幸福」「活力」の重要性。
今回この学会のロゴマークを作るにあたり、大切なことを学ばせていただきました。


最後に窓口担当の渡邉多恵子さん曰く、今後の学会の目標とする活動は、
・「高齢者が少ないまち」をめざすのではなく、「何歳になっても自分らしくいられるまち」を。
・「ひとりぐらし高齢者が少ないまち」をめざすのではなく、「ささえあうことのできるまち」を。
・「子どもがたくさんいるまち」をめざすのではなく、「子どもの笑顔があふれるまち」をつくることに、少しでも貢献できればと考えています。
まさに、心への「幸福」と「活力」を大切にすることで、社会をより良くする目標です。

私もこの考えを念頭に今一度、デザインに向き合ってみたいと思います。

日本保健福祉学会HP
http://hwelfare.umin.jp/



ココナラでブランディングプランニングを元にしたロゴマーク制作を行なっております。


ブランディングを元にデザイン業務をやらせていただいています。


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