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ロゴデザインだけ作るならAIでいい

はい。こんにちはブランディングプランナー磯野です。

いきなりグラフィックデザインも生業としている身からするととんでもないタイトルではあるんですがww。。私、さまざまな企業やサービスのロゴマークを作ってきて。そして、新規事業やサービスの開発に携わってきたことで見えてきたものは、「所詮ロゴは単なるマークでしかない」という現実。

ロゴ制作はあとでいい・・は正解?

デザイナーのこだわり、深掘り、ロジックは本当に見た人へ伝わっているでしょうか?、効果的でしょうか?利益につながるでしょうか?自己満足で終わってないでしょうか?
なんて、デザイナーの葛藤が私にはよくあります。。

仕事柄、「この商品のロゴもっとかっこよくすればいいのにな・・・」とか。「このロゴ。なんの意味あんのかな?」とか街を出て看板とか見ると思ってしまいますが。。それはデザイナーとしての感覚、職業病。きっと他の一般人はそこまで気にしてないでしょう。。

いつも行くコンビニのロゴが変わっていても気づかないが、バイトの女の子の髪型が変わっていると気づく。これが現実かもしれません。

また、よくあるのは、会社の「新規事業」や「起業したての会社」はロゴマーク」の制作に関しては力を抜いたり、制作も後回しになると思います。これも企業への優先順位をつける中でしょうがないことだと思います。

逆に事業もできていないのに、いきなりロゴやネーミングから始める経営者は形から入り、言ったことをコロコロ変える気分屋が多い印象があります。
まずは経営戦略、どのようにして利益を出すかを考えるのが先に来るべきであり、極端なことを言うと、手早くロゴを既存フォントやロゴジェネレータなどのAIで安価に素早く仮で作り、事業を優先させることは当たり前といえます。

正直、デザイナーの自分ですらサービスの経営、開発側に携わったこともありますが、ロゴ、ネーミングなんてまずは後回しでいい。というふうに考えてしまいますww
世の中において緊急性、重要度が低いデザインといえる。

とはいえ、仕事柄ロゴの制作はお願いされるし、結局ロゴは会社にとっても必要なものであることも事実。。

問題なのは、ロゴ単体でデザインのこだわりや思いなどロジックをプレゼンし、結局なんとなくデザインの気に入ってくれた方が採用される。。そして見た人にも説明をしないと良さには気づかない。。そんな曖昧な価値を売り物にしているという、デザイナーのモヤッとした消化不良が起こっていること事態が、問題解決を仕事としてる我々からするとよくないことではないか。ということではないかと思います。

そのロゴマークに戦略はあるか?

では、今後デザイナーとしてどうロゴデザインと付き合えばいいのか。。

そもそもロゴマークは企業やサービスの顔に当たるデザインでありながら、全てを支配しているデザインではありません。カフェなどを例えると店の内装も照明、提供されるサービス、店員の立ち振る舞い。一貫したブランディングが必要であるということ。そもそもがロゴはお客さんが店舗へ感じるブランディングの一部でしかない。

ちまたのTVやYouTubeで髪もメイクも洋服もトータルで綺麗にする企画を見たことあると思いますが、結局髪だけをスタイリングにしても全体が統一感あって素敵でないと意味がないということなんです。もっと言うと、その人の内面や立ち振る舞いもあわせて魅力的な人間になるということでしょう。

サービスや企業のアイデンティティーを小さなマークだけで完結することは勿体無いし、十分な価値も生み出さない。もっと企業において効果的にデザインはあるべきだと感じます。

そのロゴマークに戦略を乗せれられるのか?

俯瞰してサービスや企業を見る。そこにロゴマークが存在する。
「ロゴを目にする」は一つのタッチポイント。そこから生まれてくる、それまでの体験、そこからの体験。ユーザーがこれからどんな世界を体験させてくれるんだろう?どんな価値を生み出してくれるだろう?なんて感じてくれて。「ああ。だからこのデザインなのか・・」とユーザーが気づいてくれたら。もっとロゴマークの未来、価値は広がっていきそうです。


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