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豊島区役所での取り組み

2年に渡って続けてきた、豊島区職員の「IT寺子屋」の発表がいよいよ明後日に近づいてきた。

当日のプレゼン資料を見てみたが、最初の頃とは見違えるように良くなっていて感慨深い。

役所の資料というと、パワポに小さい文字でびっしり文章が書かれていて、ひとことでいうと読み手のことを考えていない、ポイントが伝わらないものが大半。

  • 「何をやりたいのか」の前に「なぜやるべきなのか」をわからせる

  • 費用対効果がない提案は組織では採用されない

  • インパクトが小さすぎる提案は組織では採用されない

  • 1ページの情報量を増やせば増やすほどポイントがぼやけるので、情報量を極力削る

  • 聞き手を寝かせない

思い返すといろいろなことを伝えてきたけど、その内容を自分の力にするかどうかは本人の努力に依るところが大きい。

豊島区のみなさんは教えられた内容を実践に落とし、磨き込むことで大きく成長してくれた。そのことがとても嬉しかった。

行政の現場は紙や郵送の手続きも多く、デジタル化の余地は非常に大きい。各自治体それぞれ予算を組んで取り組んでいるが、成果につながったという事例が少ないのは職員のリテラシ不足や、全体最適の視点欠如など、ソリューションベンダーよりは内部的な課題が大きいと感じる。

今回のような取り組みを通じて、若手職員ひとりひとりがデジタル技術の使い手として成長し、業務を効率化させ地域住民によりよい行政サービスを提供することができたらお手伝いした身としてこれ以上の喜びはないと思う。

photo by churl

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