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32課-1 ほうがいい 導入・練習イラスト『みんなの日本語』

「ほうがいいです」もそんなに練習に困る表現ではないので、練習B1の通りに作ってみました。一文で、同じ場面を想像しているかどうかは読解のときに関わってくる問題だと思います。まったく同じじゃなくてもある程度しぼれるぐらいにはなっていたほうがいいと思います。

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A:どうしたんですか。
B:ずっと座っているから、体が痛くて・・・
A:そういう時は、毎日1時間ぐらい運動したほうがいいですよ。(練習B1例1)

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A:また、おじいさんの事故ですよ。危ないですね。
B:最近多いですね。年をとったら、車は運転しないほうがいいです。(練習B1例2)

A:どうしたんですか。
B:もっと勉強したいんですが、疲れました~
A:疲れた時は、早く寝たほうがいいですよ。(練習B1-1)

A:夏休みに富士山へ行こうと思っています。
B:もう、ホテルを予約しましたか。
A:いいえ、まだです。
B:夏休みは早くホテルを予約したほうがいいですよ。(練習B1-2)

「暗いところで、本を読まないほうがいいですよ。電気をつけましょうか。」(練習B1-3)

A:お腹がすきました・・・コンビニに何か買いにいきます。
B:え?今からですか?夜遅く、一人で歩かないほうがいいですよ。(練習B1-4)
A:じゃあ、一緒に行きましょう。
B:ええっ!…じゃあ、私が何か作りますよ。
A:わぁ!ありがとう!

直接アドバイスとしての「ほうがいいです」とくに「ないほうがいいです」は強めで、実際の会話では「ほうがいいんじゃない?」ぐらいの婉曲になるのでは?と思っています。ですから、本当は2枚目のような社会問題について意見を言う練習のほうがいいのかもしれません。最後のような場面だと、リアルにどうするか話が広がっていっておもしろいです。「ほうがいいです」という文型からは離れていくかもしれませんが、それこそ普段本当に言いたいことを言う練習をするチャンスとしていいと思います。文型を使った文を繰り返す文型中心ではなくて、文型は話が広がっていくきっかけとしての中心、文型中心だと考えるといいのでは?と思っています。
(注:これは私の個人的な意見です。一般的にいう文型中心という言葉とは使い方が違います。)

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