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大腸検査初体験者の手記。


やあ。調子はどうだい?

君がこの記事を読んでいるということは、もうそれまでの“大腸検査未経験者(わたし)”はいないということだ。

…無事新しい“大腸検査を経験した側の人間(わたし)”になっていることを祈るよ。

 

昨年の胃カメラに続き、今年は大腸検査にチャレンジしました。

この記事が初めて大腸検査を受ける人の役に立ちますように!

 

元々便秘がちというか便が固い体質なのに、まさかの大食漢で、出口をいじめてきた人生でした。(察してくれ)
何日も出ないのは地獄ですが、固いのに毎日出るのもそれはそれで地獄。
尻の診察は初めてでさすがに恥ずかしかったので、レディースクリニックでそちらの年齢的にも問診で話した体質でみても一度大腸検査を。ということになった。

結論(尻だけに)から言うと、レディースクリニックでは鎮静剤(寝ちゃう系のやつ)は使わないと言われたので、鎮静剤をばっちり使ってくれる上記の胃カメラを受けた病院で受けることに。いい先生なので、「この先生には尻を見せてもいいだろう」とも思えた。

ヨメさんは医療従事者でこの検査のことも知っていたので彼女と、今まで2度大腸検査を受けた経験のある友人に以下のアドバイスをもらった。

■検査前日まで
・病院からの食事制限は前日のみだけど、不安だったら3日前から消化の良い食事を摂るようにする
■検査の準備(下剤を飲むとき)
・飲み始める前に多い日夜用のナプキンを当てる(漏らす可能性がある)
・1回目の排便後はトイレのすぐ近くで下剤を飲む(漏らす可能性がある)
・気が滅入るので楽しい音楽や好きなアニメ、マンガなど気が紛れるものを用意する
■検査後
・低血糖予防でべっこう飴を持ってく

食事は本当に3日前から、昼食以外を具無しのうどんにした。「その方が苦しまなくて済むよ」と言われたので。苦しみたくないし。
尻切れトンボの僕は便通が怖いんです。固いとわかってて出さなきゃいけない恐怖を彷彿とさせるから。
なのでなるべく消化の良いものと、年末から処方してもらってるマグネシウムと整腸剤のビオフェルミンのダブルパンチでなるべく柔らかくした。

友人の言葉通りに下剤を飲む前に念のためナプキンを当てる。
とにかく漏らす可能性があること前提だったのが気がかり。そんな間に合わない程のレベルなのか……?

 

事前に処方してもらった下剤を用意する。
下剤は朝から病院に行って飲む場合もあるそうだけど、僕の場合は自宅で飲んで、便が検査が出来るレベルの薄さになってから病院に行くことになっていた。

こちらがその下剤。でかいアルミのパックに入っている。

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これに自分で水を入れて、中の薬を溶かして2Lの下剤をつくる。

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つくってみた。でかくね……?

 

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でかいよね?こんなん飲み切る自信ないんだけど。
飲む下剤の半量の水も摂ることになっているので、とりあえず500mlの水を用意する。並べてみると、下剤の凶悪なでかさがよくわかると思う。

 

全量は2Lだけど、飲む最低ラインが1Lで、一緒に飲む水は500ml。
最低ラインとされるそれらを一時間かけて飲み切る。
1L飲んで、まだ便が検査を出来る薄さにならなかったら、残りの下剤を必要に応じて飲んでいくらしい。

とりあえず飲みやすいようにコップに移してひとくち。

「飲みやすい鼻水だよ」
という、同じ下剤を利用した友人の言葉を思い出した。
しょっぱくてほんのりとろっとしてる。曰く一般的に梅味と言われているらしい。
飲めなくないけどキツイなこれ……
ちびちび飲まないでひとくちを多くしたら、今度は飲み込めなかった。吐き気ではなく反射で戻ってくる感じ。液体を水で胃に押し流す。
これを繰り返して便が透明の液体になるまで出し切るのだ。正直キツイ。

(後から友人に聞いたところ、冷やして飲むと飲みやすいらしい。)

飲み始めたあたりで、彼女に「なんか気がまぎれる楽しいもの見たり読んだりしなよ」と言われたのを思い出してアマプラを見始めた。

見損ねていた進撃の巨人。75話。

……たぶんこれこういう状況で見るものではない。
僕が飲んでいるのは脊髄液は入ってないけど、鼻水っぽい何かだよこれ。

下剤一口、水半口(口の中の味を消す程度)を繰り返す。
飲み始めて20分。3分の1。効いてきた感があるけどこええええええええ。

次はゾンビランドサガRの3話見る。アイちゃんかわいい。
今回のOP可愛いよね。コラージュいいよね。

そして30分。

……無理だった。気を紛らわせながらゆっくり飲んだけど、やっぱり飲み進められない。
500mlくらいしか飲めなかったからゆっくり飲む。病院は午後からだし何とかなるっしょ……

とりあえず排便1回目。恐ろしいほど痛み無くすんなり出て日本の医薬品のレベルの高さを感じる。
そして友人の漏らす前提の話に信ぴょう性を感じ始める。まさかね…… 

 

だんだん気分が落ち込んできたので、自分を鼓舞する作戦でイナ戦を聴く。
これは前日夜に彼女とした作戦会議で挙がった案である。

 

めちゃくちゃ元気でる。
💩もめっちゃ出る。
痛みのない下痢ってこわい。
イナ戦が頼もしすぎる。カッコいい。震えるほどカッコいい。

 

2回目の排便あたりからトイレ前の廊下に下剤と追加の水を置いて、いつでも出せるようにして飲み続ける。
諦めて時間をかけてゆっくり飲んでく。
メンタル的な支えはイナ戦。頑張れ俺。後ろ指刺されても気になんかすんな!

もうこの辺から便は液体の割合がかなり多い。
「あ、出るかも」から出るまでの間がどんどん短くなる。
友人に聞いておいてよかった。たぶんリビングで余裕ぶっこいてたらソファを買い換えることになっていたと思うよ。やはり経験者が周りにいるのは強いね。

どんどんお腹の中が空になっていくのがわかる。
それにつれだんだん空腹感が強くなってきて、検査終わったら何を食べるかばかり考えるように。

食べられるものはここを参考にした。

ポリープなければ納豆卵かけごはん、
あったら卵かけごはんを食べよう。

途中からまじで下剤に拒否反応出て飲めなくなった。
飲んでないので出なくなってきたから、一旦横になる。
鼻水辛いがすぎる……

横になってたら寝てた。
そもそもで最近寝不足だった。
寝たらスッキリしたので下剤再開。
透明までもう少し。

なかなか透明にならん……と思っているうちに病院に向かう時間が近づいている。
あーん無理じゃーんと思って病院に確認すると、固形が粒でも混ざってなければ完全に透明でなくてもいいとのこと。

これで病院に向かえることに。
電車は万が一を考えて、各駅停車に乗った。まだ漏らす可能性はなくはないからね。

 

無事漏らすことなく病院に着くとすぐに検査着に着替え。
この辺は胃カメラで慣れたもんだ。この更衣室だって2回目。

しかしまぁ不安は不安。
検査台に仰向けに横たわると、最後の排便時の便の状況を口頭で確認される。そのあと右手には血圧と心拍数を確認する器具が取り付けられ、左手には点滴用の針が取り付けられた。この点滴から鎮静剤を入れた。
不安が顔に出ていたのか、見下ろす看護師さんの目がとてもかわいそうにと言いたげだった。

お待ちかねの先生が登場。

鎮静剤の説明をされ、「このあとだんだん眠くなりますよ」と言われた後割とすぐに爆睡。前回同様の爆睡。

途中、なんとなく目が覚めた気がするけど何も覚えてないし痛くもない。

良かったーーーーー

実は彼女からの前情報で、先生によっては痛いらしいと聞いていたのでそれが怖かった。

看護師さんに起こされた時には休憩スペースに横たわっていて。めちゃくちゃ眠いし、正直もう少し寝かせてもらいたかった。

眠いまま結果を先生から聞くと、ポリープも無く奇麗なものだったそうだ。

便が固いってのを改善していけばよさそう。
とりあえず整腸剤とマグネシウムの処方だけ追加でしてもらいました。

あ!あと検査前に下剤を飲む前と出し切った後で体重を比べてみましたが………

200gしか変わらなかった。

よくダイエット広告とかで「●年分の宿便が!」とか見るから期待してたけどないやん。宿便。

残念。僕が太っているのは純粋に脂肪ってことだね。

処方薬とストレッチ、あと食事でふかふか💩を目指していきたい所存。

 

――――以上が、大腸検査初体験者である僕の手記である。

 

 


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