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北欧生活とキャンドル

ノルウェーで買い物をしていてよく目につくのが「キャンドル」。

スーパーの棚一列が全面キャンドル売り場になってて驚いたり、
雑貨やさんや家具やさんには、おしゃれなキャンドルスタンドや色とりどりのキャンドルコレクションがあったり。

今まで意識して買うことはなかったし、生活周りで必要な買い物が今はたくさんあるし、私にとって必要不可欠アイテムのカテゴリーには入らないだろう、と思ってました。それなのに。

先日、少し遠出した先に有名なキャンドルショップがあり、私の興味が一気に高まってしまいました。キャンドル人気の秘密がちょっとわかった気がして、今では買い物リストの上位に躍り出ています。

キャンドルは芸術

ノルウェー・スタバンゲルから車で約1時間。冬はスキーリゾートになる地域に向かい、山間の景色を進んでいくと、 Byrkjedalstunet という、観光スポットがあります。宿泊可能な山小屋、レストラン、お土産屋が集まっています。

ここのお土産屋さんは、現地で作られたキャンドルや、様々なコレクションがあることで有名。店内に一歩足を踏み入れ、カラフルな世界に魅了されました。

豪華な色鉛筆のコレクションのように、きれいなグラデーションで、豊かな彩りのキャンドルが並んでいます。

季節ごとのテーマで展示しているセクションはまさにアート。深まる秋だったり、凍てつく冬だったり、ときめく春だったり、キャンドルを見ているだけで気分が弾んだり、落ち着いたり。

細工のほどこされたキャンドルも、彫刻アートのようで素敵。使うのが絶対にもったいなくなる。

また、店内でキャンドルの着色体験ができます。数色の温めた染料の中に白く長いキャンドルを浸し、色付けやグラデーション作りを簡単に楽しめます。

ヒュッゲとキャンドル

北欧文化、特にデンマークのインテリアを表す言葉としてよく使われるようになった「ヒュッゲ (Hygge)」

デンマーク語、ノルウェー語で、「居心地がいい空間」や「親しい人と過ごす穏やかで楽しい時間」を意味します。このコンセプトが、インテリアデザインを指して使われたり、精神的な満足感を重視する北欧的価値観として使われたりしているようです。

このヒュッゲに欠かせないアイテムのひとつがキャンドル。
実際、デンマークのキャンドル消費量は世界1位だとか。
家の空間づくりに凝る人が多いノルウェーにも、そんなヒュッゲの価値観が息づいていそうです。

キャンドルのメリット

では、なぜキャンドルなのか、そこが気になるところ。
ざっと調べたところ、思った以上にキャンドルの効果があるらしいことがわかりました。(いくつか研究は存在するようですが、医学的根拠は定かではありません。あしからず)

  • あたたかな光によるリラックス効果

  • 炎のゆらぎ (1/f) で癒し効果

  • アロマにより自律神経を整える

  • 燃焼による空間の浄化

  • (食卓に飾ると)食べ物が美しく見える

  • 人の肌が美しく見える

  • インテリアとしての楽しみ

調べていると、日本でもちょっとしたキャンドルブームがあるようで。
デザイナーさんが活躍していたり、キャンドル作り講座があったり。

日本でも、シンガポールでも、私の興味のアンテナにひっかかることはなかったのに、なぜ今私はそんなに気になっているのか。

それはたぶん、ノルウェーの長い冬がやってきているから。
午後4時すぎると一気に暗くなり、寒さと強風で一日外に出れない日があったり。ここでの初めての冬を乗り切るには、光と温かさと癒しが必要、と本能が感じているのかもしれません。

北欧の人がどう冬ごもりの準備をしているのか、どうやって過ごしているのかが気になって仕方ないこの頃。まずは簡単に真似できそうな、キャンドル生活を始めてみようと思います。










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