見出し画像

トップガンからの航空歴史博物館

我が家はトップガンブーム

息子たちが「今まで見た中で一番の映画!」と最近はまりにはまっているのが『トップガン マーヴェリック』

小3次男は隙あるごとに、戦闘機の写真をググって眺めたり調べたり。学校から借りてくる本も戦闘機。普段は日本語を好むのに、こればかりは英語でも必死に読んでいる。
「ママはどのジェットが好き?」と一日に何度も聞いてくるけど、ママはジェットの種類なんてひとつもわかりません。。
F18だのF22だの、マニアックな知識がどんどん増えているようです。

私も映画見てみたけど、
はい。文句なく面白かったです。
スリル満点なアクションにヒューマンドラマが織り込まれ、最初から最後まで強力な引き込み力。さすがハリウッド、さすがトム・クルーズ。

アメリカ軍と軍人のストーリーだけど、ダークな軍事産業がどうのとか、国際政治がなんちゃらとか、そんなややこしいことは脇に押しのけるエンタメ性が見事で、爽快感を感じるほど。

航空歴史博物館に行ってみた

以前、ノルウェー・スタバンゲル空港の近くで建物を見かけた「航空歴史博物館」。(Flyhistorisk Museum, Sola)
倉庫のような大きな建物の横に、戦闘機らしいものが置いてありました。それを覚えていた次男が博物館に行ってみたい!と。

博物館の建物は、第二次世界大戦時に実際に使われたドイツの格納庫とのこと。正面にドアは見当たらないし、人がいる様子もなくて、もう少しで帰りそうになりましたが、建物の横に小さな入り口があるのを発見。今は日曜日のみオープンで、ボランティアによる運営ということで、地道に細々と維持されているようです。

中に入ると、だだっぴろい格納庫にたくさんの飛行機が並べられています。天井からは、クラシックなプロベラ機がいくつか吊り下げられています。

お目当ての戦闘機があった次男は大喜びで広い格納庫の中をかけまわり、機体に触ったり、タラップを上ってぞき込んだり。見学に来ていた人たちを見ると、やはり小さな男の子がいる家族でした。

パネル展示が数多くあり、航空機の始まりである飛行船の写真からスカンジナビア航空機の展示にいたるまで、時代を追って進化を辿ることができます。なかには、自転車にプロベラをつけた面白い発明品のようなものがあったり。

展示を見て一瞬ぎょっとしたのが、ナチスのシンボルが大きく入った戦闘機。歴史をひも解けば、第二次世界大戦時、ノルウェーはナチスに国土を占領されていたのでした。だからこの施設もドイツの格納庫だったわけだし、軍関連の展示が充実しているわけです。

ノルウェーの歴史がもっとわかっていれば、展示がさらに興味深いものと感じられただろうな、と思います。私たちは戦闘機を見るだけで満足してしまいましたが、パネルをしっかり読んでいけば、ノルウェーが他国に併合されていた時代や、ノルウェー王政なども学べたかもしれません。

日本の地元で、小さな戦闘機博物館に行ったことがあるのですが、少年兵が乗ったとされる往路燃料のない簡素な戦闘機だとか、戦争の悲惨さが伝わってくる展示だった記憶があります。

この博物館の中で、ノルウェー人にささるポイントはどこなんだろうな、と思いながら後にしました。

ノルウェーに来て、いくつかの博物館に行きましたが、次男はこの航空博物館が一番お気に入りの様子。博物館としては古くて手が入ってない感があるのだけど、見る目的が明確だと得るものが違うようです。

彼の気分はすっかりパイロット。
今日も映画のサウンドトラックが家に響いています。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?