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日本食材。一番欲しくて一番手に入りにくいもの。

先日、シンガポールから送った空輸便が届きました。段ボール13箱。
まだかな、まだかな、と待ち続けて1か月。空輸便にしては遅いですが、行方不明になることも、税関で問題になることもなかったのだから良しとして。

ひと箱ずつ開封し、なぜ空輸便にしたのか意味不明な不用品の多さに我ながら驚きつつ(引っ越し時はテンパっているので、たぶん優先順位がわからなくなっていた)、家族みんなが飛び上がって喜んだ箱がこれ。

日本食材を詰め込んだ段ボール

引っ越し直前に、シンガポールの伊勢丹やドンキで大人買いした日本食材!
「税関で禁止されてないもの、日持ちがするもの、軽いものは出来るだけ買い込め!送れるだけ送るのだ!」という夫からの指令に従い、荷造りしたものの一部です。

その時は、「ノルウェーだって日本食材は少しくらいあるでしょ。いや、なくても何とかなるって。。」と軽く思っていた私でしたが、今なら納得。
本当にこっちは日本食材がない。あっても欲しいブランドはないし、すごく高い。そして、ないとわかれば余計に日本食が恋しくなる。

日本食は何でも不自由なく手に入るシンガポールに慣れすぎていました。あんな環境は海外では珍しいのに。
ノルウェーに来て、輸入制限や、食文化の違い、需要の小ささなどにより、日本食材が遠い存在であることを痛く実感することとなりました。
規模の大きいメジャーなスーパーに行ってもお米はないし、日本料理で使う調味料は見つからない。かろうじてタイ米があるくらい。

とはいえ、全くないわけではなく、アジア食材店はスタバンゲルでもちらほら存在します。

例えばこちら、Greenpeas というお店。中国、台湾、韓国、シンガポール、インド、中東などのアジア食材を取り揃え、その一角に日本食材コーナーが。

海苔、ふりかけ、各種ソースなど
欧州産の日本米

お米は日本からの輸入は禁止とのことで、欧州産でした。10kg が9千円くらいでしょうか。どの食材も、だいたい日本の3~4倍くらいの価格感です。

お店のアジアンな空気と匂いが懐かしく、お店的には好きなのですが、日本食材の品ぞろえは私の期待よりはずっと少なかったです。(期待値が高すぎた?)

中華系の方が経営しているらしく、こんな食材を扱ってほしい、と直接リクエストをすることもできるとか。仕入れ元はどこなのか、どういうルートで来ているのか気になります。

ほかにも、中東系スーパーなどで醤油やお茶などの日本食材があったし、タイの食材店でもちょこちょこと日本の物を見つけました。

ノルウェーではSushi レストラン、Sushi Bar が近年人気らしいので、今後、お米や日本食材の種類がもっと増えていくかもしれません。

でもおそらく、私たちが今できる適応の仕方としては、

1.こちらの食材で日本食っぽいものを作れるようになる。
(なんちゃって日本食、になりそうですが、自分たちがぎりぎり許せる線を探っていく)

2.日本食材の調達手段を探る。
(ヨーロッパでもっと手に入りやすい国を探し、時々調達に出向くとか?)

3.西洋食に切り替え、現地料理の美味しさを探る。
(日本食に強いこだわりを持つ夫が変われるか、による)

創造的工夫ができるようになるのか、食生活が変わっていくのか、はたまた、毎日日本食を恋しく思いながら過ごしていくのか。また定点観測していきたいと思います。




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