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農業って衰退産業??

ちょっと農政について勉強してみたら面白いことが分かった。1947年の出来事。。。農地改革。。。GHQのニューディール派主導でやったみたい。ニューディール政策最高の人たちだから、農地改革みたいに小作人に土地を分け与えて労働者サイコーの政策に納得。

でも。。。これってよく考えると地主から搾取されてた小作人が地主になったってことだよね。つまり、今まで労働者だった人が500万人位が土地という資産を持ったってことになる。そりゃ保守派支持者になるわなぁ!!共産党やら社会党のような左派みたいな政策だけど。。。左派には最低の政策になったみたい。

自民党バンザイッッッな農民が、自民党の強固な支持基盤が出来たって感じ。この政策と農地の売買に農家たちの許可が必要で、農業をやってる人しか農地を買えない農地法が後押しとなって、やる気のある新規地主たちが農業生産高を押し上げたって聞いた。1967年にはコメの完全自給化を達成して。。。農業の発展に貢献したってなってる。調べると面白い!!!

農家の保護バンザイィィィ!!!GHQと自民党サイコー。。。。。

さて、ここで経済的な???ところに視点を置いて。。。皆の収入の変遷を調べてみる。1960年、なんと時の首相の池田勇人クンが、なんと「所得倍増計画」をぶち上げた。サラリーマン(給与所得者)の給料を倍増させる計画らしい。

当時はサラリーマンがサイコーでサラリーマン小説やサラリーマン映画が大流行。城山三郎の小説読んだり、クレージーキャッツの映画を見ると当時の庶民の感じがよくわかる。「サラリーマンどんと節」や「日本一の無責任男」でお気楽なサラリーマンを知り、「毎日が日曜日」や「官僚たちの夏」でサラリーマンの苦労を知り。高度成長期の世の中の気分ってサイコー。

そんなサラリーマンの給料を見ると、1960年平均年収35万、1960年は炭鉱労働者の歌で13,800円(フランク永井)なんて歌があるくらいで、月収は1万円台が当たり前だった。それが1971年には年収100万となり、所得倍増達成のご様子。2018年平均年収450万なんと給料12.8倍になってる。

さてさて、農業はどうだったかというと。。。1960年の農業収入23万、農業外収入22万、合計45万。1985年に農業収入100万円それから2018年になるまで変化なしで農業収入100万。また、農業従事者は1960年には1700万人、1985年には550万人、2020年には168万人となってる。1960年に比べると農業収入は5倍しか上がっておらず、それも100万円。。。これじゃぁ食えないフニャー。。。従事者規模は1960年の1/10、1985年の1/3と減ってはいるけど食えなきゃしょうがないか。。。

ということで、1985年から農業収入も増えてないし,人数も減ってる。。。どんどん農業が衰退しているように見えますが??1次産業の実力ってこんなものなのかなぁ???

そこで同じ1次産業で比べてみる。養豚業の例。。。1960年収入は農業と変わらない20万円程度で、2018年には家族経営の養豚場1戸当たり1019万円。理由は簡単で1960年は80万戸いた養豚農家が現在は5600戸で1/150まで減少し、1戸あたりの飼育頭数が1960年は2.4頭から現在は1800頭の750倍の規模になった。1戸当たりの生産量が750倍になれば収入も上がるということらしい。。。

農地が保護されて競争がなかった農業は、従事者の減りはあるけど養豚業より恵まれてる。収入は伸びてはいるけどそんな伸びじゃ食えない。保護されなかった養豚業は競争で戸数は激減したんだけど、収入はきちんと伸びている。。。

保護政策でだめになった農業と、競争が健全な業界を創った畜産業。農業も「神の見えざる手」に任せたらもしかしたら成長産業になるのかなぁ???