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今年読んでよかった本(未来予測編)

今年読んでよかった本を簡単に紹介したいと思います。

まずは、未来予測編です。

株式投資をしていると、これからのトレンドがどのように推移していくのか。どのような企業がそのトレンドを牽引していくのかが気になります。

その中でも、私自身がネット関係の会社に所属していることもあるので、
ハイテク企業のトレンドへの関心が最も強いです。

未来予測となると視点が少し偏ってしまいますが、現在はハイテク株が
株式市場をけん引している側面もあるので、投資をするうえでも
理解しておいたほうが有利となる部分でもあります。


『2025年を制覇する破壊的企業』

米国のハイテク企業が作り出す近未来を予測した内容となります。

本書では3つのメガトレンドを提示しており、そのメガトレンドを作るだろう11社を紹介しています。

3つのメガトレンド
① 業種の壁崩壊とコングロマリット化の再来
② ハードでもソフトでもなく「体験」が軸になる
③ データを制するものが未来を制す

また、このメガトレンドに飲み込まれるだろう8業界も紹介されています。
(こっちの方が重要かもしれません)

この11社にはGAFAMも含まれている、またこの8業界の中で既にGAFAMに飲み込まれているものもあるなど、近未来予測だけあってリアリティの高い内容です。

米国のハイテク株投資をする人は、読んでおくべき1冊です。

※こちらのブログにも詳しく書評を書いています。


『アフターデジタル2 UXと自由』

こちらは、中国の最新テクノロジー事情が紹介されている1冊です。

中国ではデジタル化が日本と比較して圧倒的スピードで取り入れられていて、DX化という意味でも大きく差をつけられていることがわかります。

また、このような事例を元にDXを推進するために、どのように設計すればよいのかということも論じられているので、DXを理解するのにも役立つ1冊です。

本書では、主にアリババやテンセントなどを例としてあげていますが、『2025年を制覇する破壊的企業』の主要企業と共通する点としては、

② ハードでもソフトでもなく「体験」が軸になる
③ データを制するものが未来を制す

の部分です。

ただ、中国の場合、国家施策として取り組んでいるので、米国企業よりももう1歩踏み込んだ形で進んでいます。

悪く言えば監視社会なのですが、行動の多くがポイント化されるので中国人の国民性をも変えるほどであり、「自分勝手、他人に無関心」な中国人のイメージが変わりつつあるという点が驚きでした。

1年前に発売された『アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る』と合わせて読むと理解が深まります。


『ネットビジネス進化論 ~何が「成功」をもたらすのか』

これは国内のネット企業に投資をしている人にとってはおススメです。

本書では、日本国内のインターネットビジネスの歴史を把握することが出来ます。

過去から現在に至るまで、各ビジネスがネット環境の発展と共にどのようなトレンドで推移してきたのかが1冊でわかるのが良いところです。

日本だとコンテンツが中心なのでビジネス規模が小さくなりますが、日本なりのトレンドがあるのでそれはそれで面白いです。

ここ数年でLINEやメルカリのようなサービスが生まれてきた背景を理解し、今後急成長しそうなサービスを予測するうえでも把握しておきたい内容が書いてあります。






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