クライアントの事業成長にコミットするということ

今日は創業前から一緒にプロジェクトを進めている、障がい者就労移行支援事業所を運営するアーネストさんのオフィスにて、アーネストさんのスタッフとマムズラボメンバーの交流会でした。1年以上に渡って共同でプロジェクトを進めており、ちょうど良い振り返りの機会なんで書いておこうかなと。

アーネストHPは以下です。
※マムズラボで制作してます！

障害者のWEBスキル習得と就職先のご紹介｜就労移行支援アーネストキャリア

障がい者就労移行支援におけるWeb技術者育成へのチャレンジ

もともとのきっかけは、代表の佐藤と以前から付き合いのあったアーネスト代表の水野さんから、「Web技術者を育成する就労移行支援事業所を作りたい」と相談を受けたところから始まりました。2016年の夏頃。

障がい者の就労移行支援事業所は全国で3,000以上存在するようですが、1人も就職につながっていない施設が非常に多い現状があります。そこを解決するべく、より実務で使えるスキルを教えられるようにしたいと。

マムズラボでは全国各地に住むフリーのママクリエイターが所属しており、このスキルとリソースをうまく組み合わせれば、良い取り組みができるのではないかと思い、共同でのチャレンジを決めました。

最初はアーネストのHPとパンフレットを制作する仕事からスタートし、平行して基礎コースとしてPhotoshop・Illustrator・HTML・CSS・Wordpressを教えるカリキュラムの作成していきました。また、講師はすべてオンラインで、チャットワークを使って生徒の質問に回答していくようにしました。

2017年4月に最初の施設である「アーネストキャリア永山駅前」を開設し、カリキュラムをスタートさせました。

お互いに試行錯誤しながら、講座を軌道に乗せていく

生徒がチャットワーク上で質問し、オンラインで講師が回答するという仕組みですが、はじめはやはりうまくいかないことも多くありました。対面であれば「今はほかの生徒の対応してるから質問できないな」と感じる部分も、オンラインだと「なんですぐ回答してくれないんだろう…」と生徒の不満につながることもあるため、施設内のカウンセラーとの連携を密に取って生徒がストレスを感じないようにしたり。また、生徒が書いたソースコードがうまく動かない時も対面ならすぐチェックできますが、オンラインだと難しい部分もあるのでappear.inで画面共有するようにしたり。

他にも書ききれないほどたくさんのトラブルがありましたが、それでも、関西圏などの遠方から永山近辺に転居してでも通ってくれる生徒が出てくるなど、全国さまざまなエリアからの問い合わせがありました。サービス開始後の早いタイミングでコンテンツとしての訴求力に自信を持てていたのは、運営メンバーにとってはとても心強いものでした。

また、就労移行支援事業所のゴールはなんといっても受講生を就職につなげることです。僕自身も生徒全員と面談し、就職先企業の開拓を行いました。企業も障がい者雇用にはとても関心を持ってくれていますが、障がい者雇用のための仕事（請求書発送などの事務業務など）をすでに用意してしまっているが故に、「Web制作スキルのある障がい者」は逆に受け入れが難しいと断られることも多くありました。それでもなんとか採用選考をしてくれる会社がいくつか出てきて、2017年の12月には最初の就職実績を出すことができました。ここで就職した方は、最終的には3社から内定をもらい、アーネストさんにとっても僕らにとっても非常に励みになりました。

資金調達の提案から、兄弟会社に

この実績を踏まえ、アーネスト水野さんとも今後の事業展開を加速するためにどうしたらいいかをたくさん議論しました。水野さんとしてもこの動きを全国に広げていくべく、より大きな勝負をしていきたいと。そこで、マムズラボの親会社であるSBHCを巻き込み、出資を受けることにしました。2018年4月からは、兄弟会社となり、さらに深い連携を進めています。1年以上取引のあるクライアントが同じSBグループに入る決断をしてくれたのは、とても嬉しいことです。

アーネストとしても、既存の永山に加えて8月からは八王子に2施設目をオープン。9月にはさらに新店舗を開設し、この動きを全国に広げていこうとしています。

クライアントへのコミットとは

僕自身は営業経験は新卒時代の数ヶ月しかないため、営業力に関しては自信がまったくありません。アイスブレークとかよくわからんし。でも、営業としてもっとも必要な要素がクライアントの事業成長へのコミットであるなら、このアーネストさんとの取り組みは、1人の営業担当としての僕のキャリアにおいても、とても大きな意味を持つものでした。

マムズラボはまだまだ規模も小さくクライアントも決して多くはありませんが、それでもここまで深い取り組みができているクライアントやパートナーが他にも数社あります。良いものを作るだけでなく、集客にも、売上にも、そして資金調達も含めた経営そのものにコミットしていく。こういう関係性のクライアントを今後も増やしていけるといいなあと。

マムズラボと一緒にプロジェクトやりたい企業様はここから連絡お待ちしてます！

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