「こんな暑いなか、原稿書きなんてもういいでしょ。
キンキンに冷えたビールをグイッと飲みたいわ~」
とビールの雑誌を見ていたら、マネしたくなる「つかみ」の宝庫で、
最後まで読み込んでしまいました。
まずはこちら。
く~っ、今すぐにそのビールを飲みたい。
短い文章で、IPAの味わいとブルワリーの特徴が一発で伝わってくるつかみですね。
続いて、こちら。
「えっ、香りは? 苦味は?」という1行目だけで、一体どんなビールなのか、と引き込まれてしまいますね。吉田さんの驚きを短文で切り取ることで、読み手をひきつけるつかみになっています。
こちらは別のブルワリーを紹介した記事。
こちらはブルワーの方にスポットを当てているつかみ。「ぎゅっ」というオノマトペが効果的で、仕事人の表情に変わるブルワーさんが目に浮かびます。そこから実直な醸造家であることが伝わってきて、どんなビールを作っているのか興味をひかれますね。
以下のパブの紹介記事もご覧ください。
「日本をめぐる 旅するビアバル」というコンセプトを、冒頭にストレートに持ってくるだけでもキャッチーですが、ポイントは続きの文章。「なんて素敵なコンセプトを考え付いたのだろう。」の一文で、さらにつかみのインパクトが増しています。
もうひとつ、別のブルワリーを紹介した記事。
醸造所で飲むフレッシュなビールの魅力を伝えるために、格言を効果的に使っていますね。
ちなみに、以上の5つの記事はすべて同じ書き手(並河真吾さん)によるものです。同じビールの記事でもこれぐらい書き分けられるというわけですが、実に見事ですね。
読みながら、僕も良いつかみを書くぞ、と執筆意欲が湧いてきました、
…と言いたいところですが、やっぱりビールの誘惑に抗えなさそうです。
グビッと飲んで、明日からバリバリ書くぞ~!
※ビールのアテに、私が書いた「文章のつかみ」に関する本もどうぞ!