聴き比べの効用。読譜できないなら5,6種類の同曲異演盤を聴け。

おととい聴いた曲。

モーツァルトのピアノ協奏曲第20番(バレンボイム&イギリス室内管)。

ヒンデミットの”ウェーバーの主題による交響的変容”(セル&CO)と、交響曲”画家マチス”(オーマンディ&フィラデルフィアO)。

神奈川フィルが”ウェーバー…”を演奏しているのをNHKが放映してるのを見て、懐かしくなりセル盤を取りだした次第。

神奈川フィルの第2楽章の演奏がゆったりとしたテンポで、雄大にやってるのに対して、セルとクリーブランドオーケストラは、セカセカと演奏しているように聞こえる。

”同曲異演をたくさん聴くことが、曲の理解に必要。特に読譜できない場合には”という意味のことを、イギリスの名指揮者ボールトが言っていたが、まさにその通りだ。

ボールトによれば、”5,6種類のディスクが必要”だったと記憶する。

”ウェーバー…”はセル盤しか聴いたことがなかったので、NHKの放映は大変ありがたかった。

そういう意味では、ブックオフで110円で買ったバレンボイム盤のモーツァルトも、ありがたい。
カデンツァのちがいも楽しめたし。

今さらながら、同曲異演の利き比べの楽しさに目覚めた次第。

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