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都合を押し付けないから、のびのび。本来の個性をぐーんと生かす、子育て。

noteで連載した「男性育休を5ヶ月取ってみて」について『ゼクシィBaby』6-7月号で取材をしてもらいました。

記事は「二人の子どもだから二人で育てるのは当たり前」という言葉から始まります。

その通り、私たちは”育児はこうあるべき”という既存の価値観をあまり気にせず、どんな家族でありたいか、どんな子育てをできたらうれしいかをゼロから見つめ直して、アップデートを繰り返しています。

漫画もあって読みやすい!

こと育児になるとなかなか気軽に発信ができずにいましたが、今回メディア掲載という良いきっかけをいただいたので、私たちの子育てについて少し綴ってみようと思います。

大事にしているのは、生まれ持った本来の個性をとことん大切にすること。大人の都合を押し付けないこと。

CASE#1 2時間寝坊した朝

たとえば今朝、息子が起きたのが8:30。普段は6:30に起きて、8:00に保育園へ向かうので、いつものスケジュールベースだと、完全に遅刻です(笑)

そんな時、どうするでしょうか?慌てて支度するでしょうか?そうならぬよう、間に合う時間に起こすでしょうか?

私たちは、息子が疲れていることを理解した上で、自発的に起きる8:30まで寝てもらって、保育園に連絡をして9時過ぎに登園することを伝えた上で、息子のペースで支度をしました。

朝の送迎は夫担当ですが、今日は私が朝に時間があったため「替わるよ」と声をかけて変更。

親も「急がなきゃ」とイライラせず、子も急かされることもなく、私は息子と過ごす時間が増えて、とても幸せな朝時間。

そういえば「早くして!」って言ったこと、一度もないなあ。そう言わないように親が予めスケジューリングした方がハッピーだと思っています。

早く出かけたくて私の靴を持ってくる

CASE#2 予期せぬ公園での水遊び

息子はよく「天真爛漫だね」と言ってもらいます。それは彼が持って生まれたギフトだと思っていて、天真爛漫さをできるだけつぶさないよう、心がけています。

言い換えると、彼の意志をできる限り尊重するということ。

たとえば、先週末。マンションの郵便受けに郵便を取りに行くために外に出ました。手をつないで。

無事郵便を取り、さあ家に帰ろうと思ったら、息子が公園に行きたいと手を引っ張ります。暑い暑い日中でした。公園で遊ぶための帽子やタオルなどは何も持っていません。

そんな時、どうするでしょうか?一度家に帰って支度したいところですが…

彼の「公園で遊びたい、しかも今すぐ」という意志を尊重したいので、そのまま歩いて公園に行き、加えて水遊びをしたいという彼の意志を受け止め、びしょびしょになることを許容しました(白目)

ああ、途中だった家事よ…ぬれて風邪引いたらやだなあ…と頭では考えながら。

着替えやタオルは家にいた夫に連絡して、水遊びが終わる頃に持ってきてもらいました。心ゆくまで遊べて、息子はニコニコです。

これは、無制限に彼のわがままを許しているのではありません。

普段、できるだけ親の都合を押し付けず、自由にのびのび過ごしてもらうことで、ダメなことをした時「ダメだよ」と真剣に伝えたら、ちゃんと話を聞いてくれるのです。たとえば公共の場で騒ぐことは、ほぼありません。

なんとなく『普段色々と「いいよ」って言ってくれてる人がそこまで言うならちゃんと聞こう』。そんな感じの思考が働いている気がします。

CASE#3 おもちゃ、絵本、睡眠

他にも、彼の個性に合わせていろいろと心がけていることがあります。

たとえば、おもちゃをあまり買わないこと。

たくさんのおもちゃで遊ぶことこそ至高、という子もいるでしょう。ただ、息子は、どうやら身の回りにあるあらゆるものがおもちゃ。どんな場所でも好奇心を発動させて、自発的に遊びを作り出します。

たとえばお風呂用のおもちゃを買ったことがありません。うがい用のコップとお湯だけで永遠に楽しそうに遊んでます。

それはストイックな子育てというわけでもなく(適宜トミカとかも貢いでます笑)手持ち無沙汰にならぬよう、先回りしておもちゃを与えてないなあと思います。

たとえば、絵本をたっくさん読むこと。

おもちゃはあまり買いませんが、絵本は例外です(笑)それは私自身の経験を踏まえて、本は人生を助けてくれると思うから。本はいくらあってもいいと思っています。

新生児の頃から本に興味を示したので、ゆるゆるっと読んでいたら、絵本を読むことが彼の中の習慣になった感じがあります。

朝起きたら即、絵本。保育園から帰ってきて夕飯前に絵本。何冊も何冊もエンドレスで読んでいます。最近、ドライヤーをかけている時まで読んでます(笑)

ちなみにドライヤーをかけている時、絵本を読むのもちょっと変だけど、それもOK〜!だって面白くてずっと読んでいたい気持ちはよく分かるから。

たとえば、夜は1人でぐっすり眠ること。

夜、寝かしつけはしません。笑顔でばいばーいと言い合って、彼は1人で眠りにつき、朝までぐっすり眠ります。

私たちは、子どもに「(大人や社会にとっての)いい子になってほしい」「頭のいい子になってほしい」などは考えていませんが、自分の頭で考え、歩んでいける人になってほしいとは思っています。

その方が、この混沌とした社会を前向きに生きていけるから。

だから睡眠も、できるだけ自立してもらえたらと思っていました。たまたま、性格に合ったんだと思いますが、ネントレは本当にしてよかったことの一つです。

積み木を電車に見立てている

夫が育休を取った時と同じで、親が既存の価値観に縛られず、目の前の子どもと向き合う。向き合うことで、その子が求めていることの兆しをキャッチする。

その兆しや好奇心を大人の都合だけでつぶさない。どうすればできるか、を一緒に考えてみる。できない時はちゃんと説明をする。

書き出してみると、私が普段大切にしている”ありのまま”や”真摯に向き合う”というのが子育てにも色濃く反映されていますね(ちなみに育児方針は通っている保育園にも強く影響を受けています、その話もいつか)。

私たちは、心底子育てが楽しいです。大変な日もあるけれどね。息子が生まれてきてくれたことに、感謝しています。

今回書いたことは、私たちの子育てのほんの一部であり、正解でもありませんが、ささやかな視点の一つになれば幸いです。



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