見出し画像

私が1度だけ女の子を好きになった話

以前、友達にこんな話をされたことがあります。

「実は人間の8割はバイセクシュアルらしいよ。
社会とか環境で、ほとんどの人は気づいてないけど、
実は多くの人が心の何処かに同性愛的部分を持っているらしい」

友人の話なので、真偽は定かではありませんが。
そこで、じゃあ私も?と思ったわけです。
でも今は、完全に恋愛対象も性対象も男性。

でも、そこで思い出したんです。
私、人生で一度だけ、女の子を好きかもと思ったことがある(かもしれない)と。

昔の話は
「女らしさってなんだ」のブログでも載せていますが

私は、サッカー少女時代、
「かっこいい女の子」に憧れた時期がありました。
女子サッカー界には、かっこいい女の子がたくさんいたんです。
髪をツーブロックとかアシメにして、
眉毛を細くして、真っ黒に日焼けして。
私もそうなりたくて、同じようにしていました。
女の子から「かっこいい」と言われることが嬉しかったです。
今でもたまに中学時代の友達に会うと、
「中学の時はトイレに行くといつもナオが鏡の前で髪の毛(ワックスで)盛ってた」
と言われます笑

中学生の頃のことです。
私が憧れていた
「かっこいい女子」に
「彼女」ができたんです。
その時私は、
「かっこいい子の横に可愛い子がいる」
という状況に、なんの違和感も抱きませんでした。
むしろ、ガキっぽい男より、女心もわかってて、それでいてかっこいい子と付き合う方が楽しいじゃん!
なんて思ってました。
実はその頃から、私は同性愛に出会っていたんですね。
そのころはまだLGBTなんて言葉はなかったし、知りませんでした。
「そういう恋愛もあるんやな」みたいな。

「かっこいい女の子」を好きになる女の子もたくさんいました。
実際女子サッカー界には同性カップルが結構います。(体感的に)

だから自分の中では、女の子同士が付き合うのも、
割と普通だったというか
でもそれは「女の子同士」って感じじゃなくて、
片方はほぼ男の子みたいな感じで付き合っていたので
半分理解して、でも半分異性愛的思考だったのかもしれません。

私は、彼女を持つ「かっこいい女子」に
猛烈に憧れを抱いていました。
最初は、「かっこいい」という部分に憧れていたのですが、
次第に、そういった恋愛的な面でも憧れるようになったんです。
そんな時に出会ったのがAさんでした。

このブログは私の友人もたくさん読んでくれているので、
Aさんについての詳細は伏せますが、

Aさんとはとても仲が良くて、話も合う。
そして顔も整っていて、抜群に性格もいい。
みんなから好かれるタイプの女の子でした。
私もすぐにAさんと仲良くなりました。

私はAさんに対して、何か普段と違う感情を抱いていたような気がします。
何かとAさんと一緒に行動したいと思うようになったし、
可愛い人だなぁ、と思っていました。
ただの友達ではない何かを、彼女に抱いていた気がします。
でも、触れたい、キスしたいとか、SEXがしたいとか、そういうんじゃないんです。

あれは、好きということだったのでしょうか。
その時は、そんなことはあまり意識していませんでした。
かっこよくはなりたくても、私は私を女性と思っていたし
好きになるのも男性だと思っていましたし。
今思うと、Aさんはよく「かっこいい女の子」を
「かっこいい!」と言っていた気がします。
自分もそう思われたい、という気持ちがこの感情を生んだのかも。

でも、女性を好きになった経験はあるか、と聞かれた時に、
ふと、Aさんのことが浮かんでいました。
でもきっと、今Aさんに会うことがあるのならば、私はAさんを「ただの昔馴染み」としてみると思います。

もしかしたら、Aさんを好きになったのではなく
「かっこいい女の子」に憧れていた当時の私が
「女の子」に好かれること、好きになることに憧れていただけかもしれません。

性のあり方は、変動すると言われています。
今まで私は、異性愛者でシスジェンダーだと確信を持っていたのですが、
異性愛者、シスジェンダー の中でも、
少しだけ変動しながら生きていたのかもしれないなと思いました。

結局私はその後、好きな男の子ができ、
ファッションやメイクに目覚めるわけなのですが。

こんなことを考えると、
本当に性のあり方は十人十色で、
人それぞれ。
「異性愛者」「同性愛者」「トランスジェンダー」
そんなくくりの中でも、それぞれにそれぞれの「形」があって
それは、人生の出会いや経験の中で変化していくものなのだと思います。

もしかしたら私以外にも、こういった経験をした人はいるのかも。と思ったり。

おわり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?