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バイト先の主婦さんに「同性愛は受け入れられない」と言われた話

これは半年くらい前にあった出来事。
昔ブログにしたことがあるんだけど、最近この話の続きが生まれたので
それを話したい。
今日は、まず前半のお話。

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ある日のバイト中
パートの主婦さんに聞かれました

「なおちゃんは大学で何の勉強してるの?」
......

この質問、意外と困る。

例えば、
「教育です!」とか「英語です!」
は、
「なるほどね!」
ってなるんだけど。

「LGBTについてです!」
「性の多様性の研究です!」
なにそれ?

「社会学です!」
なにそれ?

説明タイム。
向こうもこんな長々話すつもりで話しかけてきたわけじゃなさそうのが辛い。
LGBTに関しては、
説明できても理解してもらえないことがある。
.......

そしてこの日も。

「性の多様性とか、同性愛とか、ジェンダーとか、性別とか...そんな感じですかね。
(多分LGBTって言っても伝わらないかな)」

「へぇ、それってどんな勉強するの?」

「同性愛とか、LGBTとか、私たちの頃は学校であんまり勉強しないじゃないですか、
でも小中学校で、実はそういうことで悩んでいる子供達がいて、
そういうのをもっと教育に入れていくべきだよねって言って、講座とかやったりするんですよ〜」(みたいな)

「へぇ〜すごいね!」

「いやいや〜」

ここまではよかった。
ここから私は、新しい価値観と出会うことに。

「でも、そういうの勉強しなきゃいけない時代なんだね〜...おばさんには理解できないな。
なんでそう(同性が好きに)なるの?脳の問題?育て方の問題?」

「まだどうしてなるかまでは解明されてないですね。でも育て方が悪いとかそういうことではないですよ。」

「この間、家族で買い物してる時に、手を繋いでる女の子達見たのよ!
それを見て、一緒にいた自分の子供に、何か聞かれたらどうしようってヒヤヒヤしてた。
そういう、男同士、女同士とかね、理解できない。抵抗あるなぁ...気持ち悪いって思っちゃう。」

「うん〜...そうなんですね。」

「これからそういうのが当たり前の世の中になっていくと思うと怖いなぁ...」

.......

私は今まで、こういった
「大人の不理解」と直面する場面は多くあった。
(父に自分の研究のことを話したら、
「あれか、マツコ・デラックスの勉強か」
と言われたことがある。)

そんな時私は
「違いますよ!何でそんなこと言うんですか!」
と相手を注意したり、間違いを指摘することができない。
(父には言ったけど)

今回も、
そうなんですね、でも
今はだんだんと多様性を認め合う世の中になっていってますから、
価値観も変わってくるかもしれないですね。

としかいえなかった。悔しい。
なんと言ったら良かったのだろうか。

私がそうできない理由は2つ。

1つは単純で、その場の空気と相手。
ゆるく話していたはずなのに
急に私が真面目に説き伏せ始めることは出来ないから。
あとはあの日のように
相手が年上だったり、上司だったりするから。

これは、いつも、
私はまだまだ弱いなぁと実感する。

2つめは、
私はその人が悪いとは思わないから。

大人がそういった考え方になってしまうのは
その人の性格が悪いとか、そういうことじゃなく
育ってきた環境
受けてきた教育
持っている情報
それらのせいであると私は思う。

知らないんだから、しょうがないじゃないか。と。

実際私も、当事者に出会って、
自分で調べるまでは
LGBTのことはこれっぽっちもわからなかったわけで。

「同性愛は理解できない、気持ち悪い」
といった主婦さん。

彼女はどうして同性愛を気持ち悪いと思ったのか?

その理由の1つには、「知らない」ということがある。

私だって、
いきなりプログラミングやってとか、
バイクに乗ってとか言われたら
無理です。わかりません。いやです。
というだろう。

常々、
知ってもらうことの大切さを感じる時と、
意外と知られていないんだなと実感する時がある。

皆さんは、周りの人が
「同性愛気持ち悪い」
と言ったら、
なんと返しますか?

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