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日々の事、あれこれ 「現実を一瞬で変える技」

英国は🇬🇧今朝から夏時間。長くてくら〜い冬が終わり、これから夏至に向けて日に日に1日が長くなる。毎年3月の最終の週末、日曜日に1時間過去にずれる。(時間のバグみたいで面白い)

毎週日曜日の朝一で瞑想のクラスへ行くのだけれど、この日はよく眠れなかったのに加えて1時間のロスということで寝不足の重い体を抱えつつ寺院のドアを押したのだった。
「ぬぬぬ、、、」
なんと、特別のイベントのため今日は中止という事だった。
「えー、だったらもっとゆっくり布団の中でぬくぬくして居たかったわぁ。しかも£6(1000円足らず)の交通費もどうしてくれるんじゃ!」
と心の中はちょっとした怒りと失望の波が大きく波打つ。ばたりと重いドアが閉ざされた後、小雨降る道路でふと思った。
「どっか歩いて行ける美術館にでも行ってみよう。」
Tate Britain 美術館まで徒歩30分。開館までにちょうど良い時間である。小雨降る中、住宅街の裏道を通りつつテムズ沿いを通って橋を渡る。知らない街の裏道をウロウロするのは大好きだしさ。


住宅街にある小さな散髪屋さん。ドラエモンの理容椅子

ゴチャゴチャした住宅街を抜けると、テムズ川と大きな灰色の空が眼前に広がる。そして橋の上からビッグベンやパーラメントが霞んで見える。イギリス人画家、J. M. W. Turnerの世界が21世紀になっても、体感出来る。

テムズ川沿い Lambeth Bridge


Tate Britain

さっきまでのことはすっかり忘れて、自分が絵画の中にいるような臨場感を味わっている。そして、美術館で小一時間程過ごし、気付いたわ
「数々の美術品がこんなにに身近にあるなんて豊か!」
と、1時間前まで£6を惜しんでいた、ケチケチしみったれモードから一転して、豊かさに感謝しちゃってるモードへ行っちゃてる自分があったよ。

日本の慣用句で '物は考えよう’ というのがあるけどその通りなのだなぁ、実際。
これが現実を一瞬で変える奥義なんなんだろうね。



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