スナフキンだけが「自由」じゃねぇ


「自由に働きたい」といっても別に真昼間っからニューバランス履いてスタバノでマックいじるマドワーカーじゃなくたっていいじゃないの。

別に、「人からブラックといわれる広告代理店でバリバリ働くのも個人の自由だ」なんて陳腐なことを言うつもりはない。

ただ、普通の8時間拘束のサラリーマンでも自由に働けないわけではないじゃん、という話。


ぼくは働くことが嫌いな社会人5年目のサラリーマン。事務職。

学生時代から並々ならぬ就職したくない願望を持ち、大した学識も研究テーマも無いまま、漠然とした知的好奇心と迫りくる労働強要社会の恐怖から大学院進学を志望したほどである(なお、院進は無事断念)。

今でもそのころと同じ熱量で労働からは逃げたい気持ちを抱え続けている。ぼくにしては珍しい「初志貫徹」。


でも、だからといって仕事をサボるようなことはしないし、むしろ勤務中の8時間は他人の何倍も労働意欲と労働実績を持っていると自負している。

みなが「忙しい」を口実に残業しているのを横目に、定時で帰宅している。できるように創意工夫をこらしている。ちなみにぼくの前任者は毎月100時間残業していた。

いわゆる「安定した」会社というのもあってか、みな自己啓発、能力開発に対しての熱意がほとんど見られない中、ぼくは何かに取り憑かれたように自己学習をしている。

どう?すごくない?ほめてほしい。

ちなみにうちの会社はほぼ年功序列、がんばってもがんばらなくても歳をくえば勝手に昇格するし、昇給する。


じゃあ、ぼくの労働モチベーションは何かと言われると、承認欲求とか、早く家に帰りたいからというのも当然あるけど、何よりも「職場で自由になりたいから」だと思う。


「仕事ができる」人になれば、職場での発言力が増す。

「仕事ができる」人になれば、仕事のやり方が選べる。

「仕事ができる」人になれば、仕事以外の人間性も認められる。


会社や時間に拘束されても、努力と工夫で自由になられる。面もある。

スナフキンだけが「自由な働き方」ではない。

ちょっとだけ、スナフキンにもあこがれるけど。




#はたらくを自由に

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