生ききる、死にきる。
(消えたいなぁ…)
何となく呟いてしまったひとこと。
オットさんに聞こえたかもしれない。
LINEの通知。妹からだった。
叔父が亡くなった。
叔父は前日の夜、いつものように風呂に入り、
晩酌をして、ご飯を食べて、寝た。
そして朝、心臓が止まっていた。
「早すぎるんだよ。」と、とても安らかな顔の弟に何度も言う、母。
このタイミングで、いとこから闘病中だった伯母の延命措置が外れた事を聞かされた。
軽くないのに、簡単なことじゃないのに、
「死」がサラサラと通り過ぎてゆく。
私が消えたいと思っていた今日は、叔父と伯母が生きたかった明日。
生ききれ。
優しかった2人からの遺言のような気がした。
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