【変遷】
台風一過　朝の風は柔らかくなっていた
いつもの時間　自転車に乗って会社へ向かう

シャワーのように　セミの鳴き声をあびていた路地は
小さな秋が　小さな声で　初めましてと響いていた

少しずつ変わる季節は　丁寧すぎて追いつけない
今年も曼珠沙華に　深秋を知らされるのだろう