地域人材活用はプロボノに
おはようございます。
今日もお仕事ネタです。
今日は、「〇〇サポーター制度とプロボノ」についてです。
前回は、「小学校教科専任制」について書きましたが、そこで疑問に思ったことと、一提案を書こうと思います。
私の勤務校にも、たくさんの外部講師や支援員の方が勤務しています。
学校の正規職員だけでは、回らないのが、今の学校現場。
本当にありがたいです。
そんなありがたい外部人材ですが、「学校司書」と「外国語教育サポーター」についてちょっと考えてみました。
自分は、学校図書館司書教諭と、図書館司書の資格の両方を持っているので、「学校司書」の方が来ても、何をどうしたらどうなる、というのがわかっているので、一緒にお仕事をすることに何の問題も感じていません。
でも、学校司書さんは、何の資格も持っていないので、最初は「何をどうすれば良いか、さっぱりわからなかった」と言っていました。
学校司書さんは、何校も掛け持ちをしています。
小学校も中学校も混ざっての日替わり勤務で、司書教諭も居たりいなかったりの学校がほとんどで、仕事の内容もばらばらだそうです。
特に困っているのが、小学校の本の傷み補修だそうで。
これまで学校司書が入っていないところは、保護者が「図書館ボランティア」として入っていたらしく、絵本など破れた個所を、セロハンテープなどで、補修していたそうです。
ネットでも話題になっていた「傷んだ本はセロハンテープで補修しないで!」という司書さんからのお願いにもあった通り「やってはいけない!」第1位案件なのですが、やっぱりやってましたか。。。。
セロハンテープでガチャガチャになった他校の本を、学校司書さんと一緒に補修したこともありました。
学校司書の募集要項には、「司書、司書補、図書館司書教諭の資格を有するもの」と書いていますが、
「または、図書館ボランティアなどに従事したことのある者」という文言がありました。
だから、学校の事務さんが、そちらに配置転換されたり、
「本が好きだから~」という一般の方が、学校司書になったりするわけ です。
小学校の英語教育でもしかり。
「教員免許を取得している、英語の指導経験のある方」
もしくは、「英語が堪能であり、教えることに興味のある方」
これなんだわ。。。。。
あくまでも、「指導の補助」であるのにもかかわらず、
現場では数時間の研修を受けただけで、メインで英語の授業をしている ケースがほとんどなのではないかしら、と思ってしまいました。
それって、どうなんよ。。。
要するに、
「雇用する側は、ちゃんと有資格者を雇用して欲しい」
「〇〇サポーター」を募るのならば、せめて
「プロボノ」にしてほしい。
ん?「プロボノ」って?
「プロボノ」とは、ウィキペディアによると
ラテン語で「公共善のために」を意味する pro bono publico の略[2]で、最初は弁護士など法律に携わる職業の人々が無報酬で行う、ボランティアの公益事業あるいは公益の法律家活動を指した。弁護士による無料法律相談、無料弁護活動などが含まれる。現在も弁護士の業界において、もっとも浸透している。
なんだそうです。
図書館資格(司書教諭、図書館司書)と、教員免許(小、中、高、特別支援)と、がんばって取得した身としては、やるからには、やっぱり、ちゃんと勉強して、しかるべき資格を取ってほしいと思うのです。
日本では、弁護士資格だけではなく、様々な資格を持っているプロの方や、企業などでの経験者を、全国のNPOなどで活用していると聞きました。
日本におけるプロボノ
日本では、チーム型プロボノプログラムのコーディネートを行っている認定NPO法人サービスグラントの登録者数が2010年から2020年の間で10倍、支援実績が1000プロジェクトを超える等、大きな伸びを続けている[7]。また、企業でのCSRや人材育成、自治体における地域づくりの課題解決に向けた市民参加促進機会等としてもプロボノの導入に注目が高まっている。
(ウィキペディアより引用)
昔と違って、今は「チーム学校」という概念が広まってきているので、 管理職を中心に、外部の人材を現場に入れよう、という流れが止まることはないと思います。
しかしながら、「どんな人材を登用するのか。」というのが、重要な ポイントになるでしょう。
そこで、上手く活用できたケースが、今年から始まったGIGAスクールサポーター制度です。
私の職場には、月に数回、GIGAさんが来校してくれていますが、 専門的なスキルと仕事のスキルが揃っている方なので、今年は本当に戦力になってくれました。
最初はおっかなびっくりに接していた先生方も、今では自分からいろいろと質問したり、アドバイスをもらったりしています。
GIGAさん自身も、時間を割いて、ICTを使った研究授業などを見学に来てくださったり、本当に熱心に勉強してくださいました。
このような在り方が、理想なのではないか、と思います。
現場で人手が足りない、と言いますが、
誰でもいいわけじゃない。
「プロボノ」制度が、もっと学校現場に取り入れられて欲しい。
現場には、「プロフェッショナル」の力が 必要なのです。