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50代女子、ムラムラとの付き合い方

あと2か月で50歳になります。

50歳を超えたら、いろいろ無欲になっていくものだとばっかり思っていました。

人生折り返しなんて言われますが、折り返しと聞くと、下り坂というイメージがぬぐえません。
50代というと、もう「シニア」なんて言われてしまうのか。

雑誌、テレビは、それこそ「おじさん、おばさん」媒体になってしまったのかとも思うのですが、中高年を対象にした内容っていつも同じように感じてしまうのです。


1 中高年女子の憂鬱


おじさん週刊誌には、下ネタ、グラビア写真が満載で、「生涯現役!」なんて言葉が躍っていますが、女性誌には、そんなものは微塵も感じられません。

女性誌のトピックは、芸能ゴシップ、旅行、体操、健康法、人付き合いに料理。さらに、老後のお金。

健康には気を付けたいけれど、更年期をどう乗り越えるかとか、「性」についての悩みは、いったいどこに相談すればいいのだろう。

これまで、中年以降の女性にとって「性」のことについて積極的に語ることはタブーのような雰囲気がありました。

年齢を重ねると、性欲も無くなっていく。女性は更年期を過ぎると、性欲が減退し、セックスレスになるのは当たり前。みたいなことが常識になっていたような気がします。

自分も考えてみると、こどもを出産してからだんだんとご無沙汰してしまい、ここ数年はほぼレスに。

パートナーも、男性更年期なのか、検査をしてみたところ明らかに男性ホルモンが減少していることがわかりました。

自分自身も、更年期障害の症状が辛かったりで、そういう気持ちになれなかったこともありますが、ここにきて、体重がものすごく増えて、体調が悪くなってきてしまいました。

これではいかん。

1年で元通り以上になってしまった体重を戻すため、トレーニングを始めたのですが、ここ数週間で体形の変化よりも、性欲の変化が大きくて、本当に戸惑っています。

更年期を過ぎたら、性欲はなくなるよ と聞いていたのに、逆にムラムラがマシマシになっているぞ。

わたし、おかしいのかな。

オットさんは、わたしよりも少し年下なので、見かけも若いです。太りやすい体形なので、ウオーキングやランニングを続けて、太らないように気を付けています。

なので、同年代の男性よりは、「見られる体形」をキープしているのです。

それに引き換え、私といえばダイエット前よりも5㎏は増量してしまい、とうとう大台に乗ってしまいました。

パーソナルトレーニングをしていたころに比べて、どすこい体形になってしまったのに、体重計に乗らないでうやむやにしてきました。

レスになる原因というのも、いろいろあるのかと思いますが、男性だけを責めるのはちょっとちがうな、と今は思っています。

ボディーラインが崩れて、体重が増えると、だんだん自分に自信が持てなくなってきます。もういいや、と自暴自棄気味になり、毎日がチートデイ。
体重増加をストップさせるきっかけがなくなってしまうのです。

最初は、「好きなものをおいしく食べるため」に始めたトレーニングですが、鳴りを潜めていたムラムラが、復活するなんて知らなかった。

こんなこと、だれも教えてくれなかったし。

こんな人、いるんだろうか?と思い、ネットで調べてみると、私のような人がけっこういることが判明しました。

2 更年期後、ムラムラの正体


50代を過ぎて、性欲がなくなるタイプの人と、性欲が強くなる人がいるようで、性欲マシマシになってしまった人は、セルフプレジャーをするといいらしい、とありました。

女性ホルモンが減ってくると、男性ホルモンの量が勝ってきます。
筋トレや運動をすることによって、テストステロンの量が増えてくるため、
性欲が増してくる人も一定数いるようなのです。

そこで、そのムラムラをどう解消するか。
手っ取り早いのは、「自分で何とかする」という方法。
今は、「セルフプレジャー」と呼ばれているそうで。

うーん。。。ここは「誰かに解消してもらう」わけではないのね。

実はこの前、オットさんに勇気を出して話してみたのです。

「都合のいいこと、言うな!」と最初は怒られました。
そうですよね、やっぱり。

話の中で、「お金を出して、そういうサービスを利用するのもあり」なんて話も出たのですが、(いわゆる女風ですね)意外と肯定的だったのは驚きでした。

でも、いろいろと話をしていく中で、
男性自身も、いろいろ悩んでいたり、どうすればいいかわからないとか
やっぱりあるみたいなんです。

スキンシップは「こうあるべき」という型に囚われるというか、若いころのようにできない自分を許せない=衰えた と感じていたようなのです。

同じだったんだな。

男性は、こうあるべき。女性は、こうあるべき という思い込みが、お互いを遠ざけていたのかもしれません。

本来、性交の役割は、子を宿して、子孫を残すための行為です。
その役割がなくなったとき、私たちにとっての「性」は、人間としての理性的な楽しみの目的しか残らないはずです。

それをいらないものとして切り捨てるか。
その時にあったスタイルで、楽しみながら付き合っていくか。

その分岐点が、50代なのかもしれません。

3 ムラムラにどう向き合っていくか


中高年の女性の「エロ」に、誰が付き合ってくれるのかが大問題ですが、
まずは、自分を必要としてくれているパートナーがいれば、その人との関係を修復することから始めてみようと思います。

もし、そういう人がいなければ、「外注」することもやぶさかではないのかもしれません。

でも、これってなかなか難しい。

女の人って、感情で動く生き物なので、それを「サービス」「ビジネス」として割り切れるかどうか、私には自信が持てません。

乙女恋愛ゲームですら、沼ってしまった自分なので、うっかり気に入ったセラピストさんに当たれば、家一軒失ってしまうんじゃないかと思って、手を出せずにいます。

自分は割り切れるタイプの人なのよ、と自信のある方は試してみては?

まあ、いろいろな意味で「外注」するというのは、ハイリスクではあるので、それを踏まえて自己判断でどうぞ、ということにはなりますが。

女性が、自分の性について(性欲や性癖を含めて)オープンに語ることができれば、世の中いろいろと風通しが良くなるのではないかなと思うのです。

性=男性主導のもの という規定概念を捨てることは、私たちがさまざまな性指向を理解する手助けにもなるはずです。

女性はつつましく、男性の言いなりで、がつがつしてはいけないなんて、そんなのは男性のファンタジーに過ぎません。
自分という存在を肯定し、好きになれれば、性に対しても正直に、オープンになれる気がします。

その時点での「ベストな自分」になるために、必要な欲求を否定してはいけないのだ。

その時々の「ムラムラ」と上手に付き合いながら、今のベストなスキンシップの形を見つけていくのが、「私たち」の世代に必要な性生活なのかもしれません。




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