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Time Travelor 「タイムマシーン」

ドラえもんで育った私は
「タイムマシーン」に乗って、
自分の先祖や子孫にに会ったり、
恐竜の時代に行ったり、
未来の結婚相手や自分をこっそり覗きに行く、
のび太くんに憧れていた。

そしていつも持っていたらいいなーと思っていたのが
「どこでもドア」

この二つがあれば、自分は何でも出来るのではないかと思えた。

そして最近よく思うことは、
クラシック音楽を演奏する時、
タイムトラベルしている気分になる。
それに加えて、「どこでもドア」でいろんな国へ旅行している気分。

例えば明日のオーケストラでのタイムトラベル。

1曲目はドボルザークのシンフォニー第9番『新世界』
先ほどググって知ったのだが、ドボルザークは肉屋の出身。
チェコ・オーストリア出身で、音楽業界ではかなり沢山の名誉賞を貰ったらしい。

この曲は120年ちょっと前、
アメリカニューヨークの学校に教授として招かれた際、
アメリカンインディアンや黒人霊歌の影響を受けて書かれた曲。
確かに、広い広野に立っている様な感覚になる箇所がある。

「遠き山に日は落ちて」のメロディーで有名な2楽章の
イングリッシュホルンのソロは、今回は相方が吹く。

2曲目は、そのドボルザークがちょうど他界した頃生まれた、
カチャトリアンのチェロコンチェルト。
オーケストラでオーボエを吹きながら、
行ったこともないアルメニア・ロシアの
第二次世界大戦の前後の混乱を想像する。

あの重々しい空気、カチャトリアンの思いを
必死で伝えようとするソリストとコンダクター。
あまりの激しさに、
レコーデゥングを聞いただけの時は、どうなることかと思ったが、
意外にオーケストラは、みんなでしっかり付いて行った。

あんなに楽器それぞれの音は少ないのに、
がっしりした重厚な音で、
くるくる変わる映画のシーンのようなスピード感で、
音楽を表現できるなんて素晴らしい、、、。
演奏家と作曲家の敬意の塊だ。

チェリストは、シャワーを服の上から浴びたように
真冬だというのに、リハの後は汗だくだった。

そして明日の午前中
来週末の民謡協会の新年会の練習に行く。
100年〜200年ほど前に作曲された曲を練習して、

その午後はまたカチャトリアンとドヴォルザーク。

「どこでもドア」で100年の時空を超えて
旅行している気分。

自分のイメージの世界だけだけれど、
どこでもドアは実在している 笑






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