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ウクライナの伝統音楽

1ヶ月ほど前に、郵便物で届いた、
「ウクライナの為のコンサート」
というタイトルのフライヤー。

場所はZipper hall。東のジュリアード、西のカルバーンと言われる
ハイレベルの音楽学校の中にあるホール。

音響は素晴らしいことには間違いないので、
(何度か演奏の機会があったから体感済み)
大いに期待して聴きに行った。

何十年ぶりにコンサート1人でコンサートに出掛ける(聞く側)
周りにアジア人は多分私と、一組のカップルしか見かけなかった。

オーケストラ編成:
バイオリンの代わりのDomraという丸っこいギターのような、
ほとんどトレモロ奏法の楽器(ロシア&ウクライナ)。
Prima,  Alto, Tenor, Bass, Contra-Bass とサイズが違う。

ビオラかチェロっぽい担当?の三角形のギターのような楽器は
Balalaikaというらしい(ロシア)。
これは3角形のギターという感じで、こちらも3サイズある。

Sopilkaという名の縦笛(ウクライナ)。

Bayanとい名前のボタン式アコーディオン(ロシア)。

Gusli という名前の膝に置いて、
両手で弾くタイプのギター(ウクライナ)。

Banduraという名前のピアノと同じくらい音域の広い
膝に乗るほどの小さなハープ(ウクライナ)。

これに、現代オーケストラの
フルート、オーボエ、クラリネット、トランペット、バスーン。

ロシアとウクライナの伝統楽器と現代楽器で作られた
オーケストラ。

それにダンスと歌が加わる。

音楽の抑揚は、ロシア語そのもの。
丸くふくよかで、時にアグレッシブ。

日本の民謡とは、やはり全く違っている、、、。
西洋の12音の楽器だ。

ユダヤのメロディーをバイオリンで、
アイリッシュダンス、メキシコの歌とで
コラボした。

Banduraの弾き語りをしたソプラノの声は本当に透明できれいだった。

「フニクラ」を歌ったバリトン歌手は、この世の声とは思えなかった。

コロナ明けで3年ぶり
そしてウクライナとロシアの戦争。

彼らの故郷を思いながら、「明るく健康に」
をモットーに演奏をする姿が、
逞しく、眩しかった。

あの楽器で、あの音楽は生まれて初めて聴いたけれど、
私の体の一部に記憶されたと思う。

音楽との出会いに感謝。

11-12-2023














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