『パーティーの成否はコレで決まる!手がけたパーティーは数百!成功するパーティーとは…』


読売テレビのアナウンサーを28年。
フリーになって一年。

これまでに司会をした
パーティーやシンポジウム、講演会の数は
数百を超えます。

色々な会で
皆さんをお祝いしたり
大切なことを伝えるお手伝いをして来ました。

大概の催しは
一つや二つは予定外のことが起こります。

ま、
テレビの生中継ほどではありませんが…

番組の生中継は大変です。
予定通り行く方が珍しいくらい。

カメラ、音声、しゃべり手の動き、中継先の状況…
それらが予定通りシンクロするなんてことは
奇跡に近いことなのです。

生中継でインタビューする人が
本番中に突然いなくなったり!!
居たとしても…
打ち合わせとは全然違うことを話し始めたり、
インサートするVTRが間に合わなかったり、
VTRの音イカしが打ち合わせと違ったり…

いやはや…

生中継は、
最初から予定通り行かないものだと思い、
臨機応変にやるべきものだと
キャリアを重ねて、ようやく学びます。

稀に予定通り進んだとしても、
たまたま音声さんがスイッチを間違え、
音声が入っていなくて、
ガッカリしたこともありました。




とは言え、
パーティーやシンポジウムでは
そこまで予定外のことは起こりません。

でも、
来賓の方の名前の読み方が
主催者さんから聞いていたのとは違ったり、
ホテルの人に確認したのに、
ご紹介したらトイレに行っていて
紹介した人が会場に居なかったり、
そこそこのハプニングは起こります。

政治家さんが沢山いらっしゃるパーティーは
これまた大変。
皆さん、とても自由です。
ホテルの方も通さず、
当日の進行の担当者も通さず、
直接、司会である私のところに
秘書の方が一直線に歩いて来ます。
やにわに名刺を一枚取り出し、
司会台に置いて…
「紹介して。」
一言残して、去って行きます。

いやいやいやいや、
このパーティーとの関係も分からないし、
次は乾杯の発声だし、
パーティーの段取りを無視して言われても…

ひどいと、
第一秘書の名刺が置かれ、
「紹介して」。
そもそも初対面なのに、何故、敬語を使わない?
第一秘書の名前を何故、紹介しなくてはならない?

最初は大慌てで主催者に相談していましたが、
慣れてくると
きっちり対応出来るようになりました。




これだけ多くのパーティーの司会をして
一つ言えることは…

予定外のことが起こった時の対応の仕方によって
そのパーティーの成否は決まります。

その対応に
パーティーの主催者の方の人間性が
滲み出るからです。

つまり、
パーティーの成否は
主催者の方や主役の方の人間性で決まる。
そう言っても過言ではないのです。

来賓の方が緊張したとしても…
段取りが多少違ったとしても…
主役の方のお人柄の対応によって
和やかに進む時と進まない時があるのです。

先日、
仲良しの友人がお世話になっているお茶の先生、
池下享子さんの『喜寿を祝う会』の
司会をさせて頂きました。


池下先生をお祝いするために
数百人の方が集まり
能の仕舞や謡曲で
華やかにおめでたい日を祝しました。

前日まで台風でひどいお天気だったのが、
その日は嘘のように快晴!!

真っ青な空に大阪城の借景が浮かび、
お天気まで
先生の喜寿をお祝いしているようでした。


古巣の私の会社、
読売テレビも遠くから見守ってくれています。

先生のお人柄が
そのまま写されたようなパーティー。
多少のハプニングはありましたが、
終始、穏やかに進み、
出席されたお客様も皆さん本当に楽しそうでした。

そんな素敵なパーティーの司会をさせて頂き
恐悦至極です。

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