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【紀行】ベトナム縦断の旅 (その3)北部 ハノイ、ハロン湾


いざ、出発

 行きは、関西国際空港(以下、関空)から午前10時30分出発のハノイ行きのベトナム航空だが、集合が8時。逆算すると、京都発6時20分ごろのはるかに乗らなくてはならない。この時間、自宅から駅まで流しのタクシーがつかまえられるか不安なので、予約をお願いする。未明、明け切らぬうちに自宅を出た。

 関空は、早朝なのに人がわんさかいた。ツアーデスクで、eチケットの控えや荷物札、旅行保険の契約書等を受け取り、航空会社にチェックインして荷物を預ける。ここまではまあ順調なのだが、保安検査所が驚くほど長蛇の列で、1時間弱ならんだ。日本人の出国には、修学旅行生みたいな団体もいたし、何よりも大きな荷物をもった帰国らしい外国人が多い。オーバーツーリズムの影響? あとで、強者のツアーメンバーにきいたが、今回は今までにないほど混んでいたらしい。出発の飛行機が多かったのか。2時間前で全然余裕があると思っていたらちょうどよかったくらいだ。

 8年ぶりの出国手続きは、パスポートにハンコを押してくれるのではなく、ICを読み取って、顔認証でゲートが開く方式になっていた。係官は見張っているだけ。おまけにスマホはベトナムに着いて機内モードを解除したら、勝手に現地時間になっていた。スマホは海外利用の手続きをなにもしていなくて、よくいうSIMカードも買っていなかった。5日間1国だけなので、ドコモの「海外そのままギガ」にその場で申しこんだ。そうすると、問題なく電話やメール、LINEも使えた。まあ、スマホは緊急用なので、それらはほとんど使わなかったけど、主に時計代わりで、MAPが思いのほか便利だった。世の中はいろいろ進化している

ハノイ到着

 ベトナムとの時差は2時間。飛行機の所要時間は約5時間40分。ハノイで入国したら現地時間14時(日本時間16時)だ。ここで現地ガイドさんと合流し、ツアーメンバーが17名だとわかる。この時期であるので、メンツはほぼ60代以上。だいたい夫婦だが、親子1組とひとり旅1名。現地ガイドはハノイ在住の20歳代(おそらく)の女性メイさん。
 暑いけれど、前回のカンボジアや南部のホーチミンに比べたらまだまし。ハノイは首都であり、近代的なビルも多く、クラクションがやかましくて、オートバイの大群が道を走っている。この日は、ハノイ市内のタンロン城跡を観て、水上人形劇を観劇し、ホテルに到着の予定。

タンロン城趾と水上人形劇

 タンロン城跡はベトナム王朝の史跡で、2010年世界遺産に登録された。中は広くて公園のようになっていて、地元の人が晴れ着をきて写真を撮ったりもしている。

タンロン城跡
タンロン城跡

 その後行った水上人形劇は、市内に2つ劇場があるので「どっちだろう?」と思ったら、着いてからリーフレット(日本語版)をくれた。「タンロン人形水上劇団」だった。『歩き方』によると、ホーチミンさんが子どもたちのために建てた劇場を修繕しながら今も使っているらしい。観客は欧米人のも多く、ロビーはごった返していた。上演中撮影禁止ときいたのだが、あちこちでスマホが動画を撮っていた。いいのか? 人形劇自体は、魚釣りや米作の様子、動物のやりとりなど動きでわかるユニークなもので、人形は後ろの幕の奥で操作しているようだ。両脇でナマで、歌と合いの手、楽曲が奏でられる。最後に操演者も出てきて(7〜8人いた)、ごあいさつがあった。
 ハノイ市内の観光はほぼ半日なので、この2カ所だけ。

タンロン人形水上劇団
水上人形劇開幕前

ホテル周辺

 その後、街中のレストランでベトナム北部料理の夕食をいただき、「レイクサイドホテル」に宿泊。その日は日本時間5時起きで、プラス2時間の時差のけっこう長い1日だったので、とにかく寝る。

夜ホテルのベランダから

 2日目は集合8時30分でハロン湾に行く予定だが、昨夜早めに寝たので、朝食前にホテル近隣を散歩した。ハノイ市内にはけっこう湖があり、ホテルの名前になるレイクはわりと小さめの「ザンボー湖」という湖。特に観光地ではなく、地元の人が散歩したり体操したりしている。ホテルの窓からはみえているのに、なかなか水際に行ける道がみつからず、大きな道をけっこう大回りした。スマホのMAPはありがたい。地元の人が朝食を食べる店がいくつか開いているし、通勤のバイクは通るし、近くに学校もある。

朝の散歩
散歩の途中

ハロン湾へ

 ハロン湾へはバスで片道3時間30分ほどかかる。それでも道路が整えられて、時間短縮になったらしい。海に広がる奇岩の光景が美しく、1994年に世界遺産に登録されている。宿泊できる大きなクルーズ船もあるが、10人〜30人ぐらいの個人営業の船が数多く浮かんでいる。そのなかの1隻にツアー貸切で乗り込む。
 奇岩の光景に着くまでに昼食がでて、そのあと「香炉岩」とか「闘鶏岩」とか名付けられた岩をまわる。途中で船を下りて上陸できる「ティエンクン鍾乳洞」大谷おおや資料館のように広く、ギーガーの絵のようで素晴らしい。鍾乳洞はここが有名だけど、湾内にはほかにもいくつかある。
 そして、船の中では、お土産物の販売が始まる。袋物やスカーフ、アクセサリなど(主に賞味期限のないもの)だ。港に着くまで逃げられないから、ゆったりと繰り返し手を変え品を変えて続く。

闘鶏岩
ティエンクン鍾乳洞
鍾乳洞の船着き場

 その後、またバスに3時間30分バスに乗ってハノイに戻る。
 夕食は、昨夕の同じ系列店でベトナム料理をいただく。

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