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【紀行】九州遠征(その2):軍艦島編
3月10日(日)の夜に長崎駅前のホテルに投宿し、3月11日(月)に軍艦島に向かう。
2009年から2024年までの間
軍艦島は2009年8月にいちど挑戦しているが、上陸できなかった。
その時は周遊コースは運行していたので、軍艦島の周りを1周してきた。
その後なかなか長崎へ旅行するチャンスがなく、15年ぶりのリベンジだ。
以前は軍艦島はまだ世界遺産ではなく、4月に上陸可能になって半年ぐらいの時点なので、まだいろいろ整っていなかったようにも思う。
現地で上陸できるコースで、やまさ海運と高島海上交通の2社を比較した。今回申し込んだシーマン商会も設立平成12年(2000年)だからあったかもしれないが見つけられなかった。
この記事を書く下調べでネット検索していたら、国立国会図書館デジタルコレクションにある「ながさき経済2011年8月号」のレポート「軍艦島観光の現状と課題 〜上陸観光解禁から2年〜」という記事を見つけた。世界遺産になる前の軍艦島がわかっておもしろい。
そして、2015年7月に世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産 ~製鉄・製鋼、造船、石炭産業~」のひとつとして正式登録された。
「しばらくちょっと行きにくくなるなぁ」と思った。
今現在の状況や軍艦島全体の予習をするのなら、「PR 〜世界遺産を巡る〜 軍艦島ガイド【完全版】」 が2019年更新だが、トータルとして内容が網羅されていて、おすすめだ。
当初より、天候の都合で3回に1回は上陸できないといわれている端島。今回はどうだろう。
軍艦島に向かう
今回はネットで事前に、シーマン商会の軍艦島上陸ツアーに申し込んだ。
午前・午後の2便があり、10時30分出発の午前コースにした。
朝、駅前のホテルから路面電車に乗って、シーマン商会のさるくⅡ号の発着場である常磐2号桟橋まで行く。受付をして、船に乗り込む。今回は満席のようだったが、早くに来たので、「右側の窓際がいいよ」と教えてもらい席に座った。
軍艦島に行くまでに、ガイドさんが三菱重工の造船所やその歴史についても説明してくれる。
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現在、軍艦島上陸の可否判断は、上陸時間の30分前に長崎市から船に連絡がはいるという方式になっているそうだ。なので、軍艦島に近づくと、ドルフィン桟橋に高島海上交通のブラックダイヤモンド号が停泊していたが、「前の船が上陸できても、この船が上陸できるかどうかはわからない」という。
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先に島の周りを1周して、見学路からは見えない場所とか、いちばん軍艦のシルエットに似ている場所とかを回ってくれる。
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でも、15年前に比べると、岸壁に打ち寄せる波がずいぶん穏やかなので、「おそらく大丈夫」と思っていたら、「許可がでました」と放送がかかり、乗客の拍手が起こる。
軍艦島上陸
軍艦島に上陸すると、見学ポイントが3カ所ある。
他のグループも回っているので、ガイドさんについて順番にまわる。
私たちのシーマン商会のあとには、長崎コンシェルジュのグループが時間差で上陸していた。
どこを撮っても絵になる広大な廃墟だ。ガイドさんの解説によると、世界遺産になったのは明治期の遺物で、軍艦島では実は2カ所、赤いレンガ壁と石の岸壁。建物は大正期のものなので、長崎市は保存は諦め、このまま朽ちていくらしい。
外海で、台風がよく通過する場所なので、どんどん崩壊していくような気がする。
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軍艦島 2009年と2024年の比較
ここで、2009年と2024年をちょっと比較してみよう。2009年は上陸できなかったので、船上からの情景比較になる。まったく同じアングルの写真がないので、近い部分で比較してみた。記憶で思っていたほど、崩壊が進んでいない。
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また、いつか
軍艦島に上陸できたので、「上陸記念証明書」というのをもらった。他にもリーフレットや石炭の欠片やキャンディや紙うちわがおまけについた。
そういや、15年前には、上陸できなかった記念にドルフィン桟橋改修のコンクリートの欠片のキーホルダーをもらったっけ。
今回シーマン商会を選んだのは、NPO法人の「軍艦島を世界遺産にする会」理事長の坂本道德さんもガイドをされているので、あわよくばお会いできるかも知れないと思ったのだが、残念ながら邂逅ならず。道德さんのX(旧Twitter)は昨年の8月頃で途絶えているから、ちょっと心配していたが、体調をくずして休まれているとのこと。
きっと軍艦島が崩れ去るよりも、自分が死ぬ方が早いと思うので、もう1回ぐらい来られたらいいなあと思いながら、島を後にした。
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