婚喝ノート その50 世界の中心で愛を叫んでも…

 以前ノートに、「女性が口にする『出会がない』」は「『理想の出会いがない』ことを言ってるケースが多い」と書いたことがあります。異性を目の前にした時に、男性と女性では品定めの切り口が違うことがあります。例えば、男性は女性と出会った時、自分の好みの部分を探す傾向が強いようです。目が可愛いとか、スタイルがいいとか、顔がタイプとか、もちろん外見優先なのは男性ならではですけれど(笑)女性はこの逆が多く、マイナス採点から入る傾向が見られます。 ある日、お見合いパーティーに参加してくれた40代の女性。職場である程度のキャリアを築かれているせいか、あそこがダメ、あんな風じゃ無理、と男性をマイナス採点していらっしゃいました。ご自分が世界の中心にいるような感覚なのか、相手の男性の悪い所ばかり申告してこられます。お見合い時間は会社の面接じゃないので、偏った眼鏡をかけて相手を見ていると、本質が見えないまま、距離も縮まることなくサヨナラとなります。参加した男性陣も女性の威圧感に頭が上がらない感じでした。

 さらに、その女性は「なかなか私に見合う男性がいないわね」とおっしゃっるので、一体どんな男性が理想なのか聞いてみました。すると、それはそれはすばらしい理想のデパートでした。自己評価が高いのは自由だと思うし、様々なスキルをお持ちなのは立派なこと。理想は理想だし、妥協は進めません。ただ、相手に歩み寄って思いやるというスキルは持っていらっしゃるのか?それが疑問でした。結婚はそこんとこが一番重要です。自分のことだけを考えて生きると人生は矮小化(わいしょうか)します。世界の中心にいるつもりが、気づけばそこには自分一人ぼっちだった‥なんて。結婚は相手あってのもの。相手のスキルに期待するだけでなく自分がどれだけ相手のためになれることがあるのか。思いやり労りあい、それを継続した結果に幸せがついてくると思うのです。どれだけ優秀な方であろうと、当たり前ですが結婚は1人ではできないのです。

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